上場企業課長(36)から主夫になったワケ 〜天国から地獄へ〜
「もう、お前の話は聞きたくない」
社長の言葉で、私の充実したビジネスマンとしての人生は終わりました。
36歳上場企業課長、2年後に部長、そして役員を目指していました。
会社の発展のために、会社で働く従業員のために、誰よりも考え、誰よりも働きました。
そして、会社のために、誰も言えないことを言った結果、1人になりました。
その夜、妻に報告しました。
穏やかな笑顔で妻からこう言われました。
「会社を辞めて、主夫してくれない?」
「ん、、、、、、、??」
「シュフ、、、、??」
「主夫、、、、、、、!?」
「俺が、、、、主夫?!?!」
私には、2人の子供がいました。(今は3人います)
でも、一緒に住んではいませんでした。
結婚して5年目、妻と一緒に暮らしたことはありません。
遠距離結婚、ずっと単身赴任でした。
私が稼いで、妻が子供を育てる。
週末だけ子供に会う。そんな生活を3年してました。
充実してました。
平日はバリバリ仕事して、週末には飲みに行って、土日は妻と子供と絆を深める。
独身気分を味わえ、家族の愛もある。
はい。最高の生活でした。
でも、本当は知ってました。
妻もガンガン働きたいってこと。
私の妻は優秀です。
そんじょそこらの男性には負けません。
長時間労働も厭わない、そんな骨太な女性です。
そんな妻から言われました。
「主夫してくれない?」
ちょっと考えたけど、軽い気持ちでOKしました。
いい人生経験になるかな~くらいで。
私は会社を辞めました。
そして、地獄が始まったのです。