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『実家リノベ』を考えはじめたら #02
『実家リノベ』5つの注意点
魅力ある実家リノベーション。
後編となる今週は、
注意すべき点を見ていきましょう。
1.建物の劣化状況を把握する
実家リノベが選ばれている理由として、
建て替えるより省コストである点を
挙げましたが、
たとえば柱や梁が腐食していたり、
建具に深い亀裂が入っていたり、
あるいは耐震性能が著しく低いなど、
根本的な修繕工事が必要な場合は
注意が必要です。
補強範囲が広がると費用がかさみ、
建て替えと同等のコストを要したり、
かえって高くつく場合もあります。
そのような場合、建て替えを
検討することも必要です。
築年数の深い建物の
リノベーションを検討される際は、
住宅診断のプロに
ホームインスペクション
(住宅診断)を依頼しましょう。
どの程度のリノベーションが
必要か前もって知ることができます。
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2.所有名義に注意
不動産の名義が誰であるか、にも
注意が必要です。
たとえば二世帯同居を想定した
実家リノベーションを行う場合、
不動産は親名義だけれど、
リフォーム費用は子どもたちが
負担するというケースもあると思います。
たとえ一緒に住むことがわかっている場合でも、
第三者が資金を提供したとみなされ、
名義人に対して贈与税が発生します。
これらのことも十分に
検討しなければなりません。
さらに、生前相続を希望される場合は、
相続税が発生するタイミングを考えて、
早い段階から着手されることをおすすめします。
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3.耐震性
実家のリノベに際して
最も心配なのが耐震性能です。
新耐震基準では震度6強~7の揺れで
倒壊しない程度の強度と
設計基準で定められています。
しかし、昭和56年以前の住宅は、
旧耐震基準で建てられた家が多く、
近年起こっている地震の規模を考えると、
倒壊するおそれが非常に高いです。
実家の耐震性能を確認されたい方は、
耐震診断を受けてみてください。
条件はありますが、診断費用を
助成している自治体もあります。
弊社でも無料でご相談を
お受けしておりますので、
お気軽におたずねください。
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4.健康に配慮した断熱対策
我が国は「断熱後進国」といわれるほど、
世界的に見ても住宅性能の低い国です。
夏は蒸し暑く、冬は冷気が満ちて
寒いのが特徴です。
真冬に暖房が効いた部屋から廊下に出た時、
驚くほど寒く感じたことはないでしょうか。
そして家の中で起きる健康事故が
最も多いといわれるのが冬の浴室です。
脱衣所で裸になって寒い浴室に入り、
熱い湯船に浸かり、そこから再び
寒い脱衣所で慌てて着衣する。
この一連の動作の中で
体感温度が急激に上下します。
この温度変化が体に大きな負担をかけ、
心臓や血管にかかわる病気リスクを
高めるのです。
このような健康被害を
「ヒートショック」と呼びます。
また、家の中にいても
寒さを感じる恒常的な環境が、
風邪やインフルエンザの悪化を
助長するリスクもあります。
このような健康リスクを回避するには、
家の温熱性能を上げることが効果的です。
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5.将来のライフスタイルを見据える
子どもが生まれる、
ゆくゆく二世帯住まいになる、など、
近い将来起こりうる
暮らしの変化については、
十分考慮してリノベーションしましょう。
たとえば子ども部屋の間仕切り壁を設置・
取り外ししたいしたい場合や、
二世帯同居で寝室を別々に設けたい場合は、
その計画を間取りに反映させる必要があります。
また、高齢者・車椅子ユーザーの
家族と同居する場合は、
バリアフリーを検討するのも重要ですね。
段差のないフロアやスロープ、手すりの設置、
浴槽の入り口を低くする、車椅子で入れる
玄関周りの工事などの改修を行うことで、
安心して日常生活を送れるようになるでしょう。
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『実家リノベ』は計画的に!
思い入れのある住まいを活かしながら、
快適性・安全性を向上できる
「実家リノベ」の需要は
年々高まっています。
実際に建て替えか悩んで
リノベを選択されたお施主様から、
思っていたよりはるかに間取りや設備を
自由に選んで決められたのには驚いた!
というお声もいただいています。
出産や進学、介護、多世帯同居など、
ライフスタイルの変化に合わせた
住まいを考えるときにも、
建替えや新築より費用が抑えられ、
非常にメリットの大きい選択肢です。
さらに減税制度や補助金制度を
上手に活用すれば、さらにコストを
抑えることもできます。
注意点を頭の片隅に置き、
心づもりしておくことで
気持ちに余裕も生まれるでしょう。
選択肢のひとつとして、
実家リノベーションをお考えの方は、
まずは住宅のインスペクションから
実施してみましょう。
専門家の診断内容を踏まえて
ご検討されることをおすすめします!
弊社でもホームインスペクションを
実施しています。
また、水回りのみ、断熱窓の入替のみ、
などの部分リフォームも承ります。
お気軽にご相談ください。
▶お茶しながら気軽に専門家に相談できる
家カフェにぜひお越しください。
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