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55歳 バツ2男の「みをつくし料理帖、第3弾 想い雲」を読んで・・・

髙田郁著「みをつくし料理帖 第3弾 想い雲」
読了しました!

あ~面白かった~
いい話だった・・・感動した

澪の料理に対する想いが、素直で、健気で・・・
心に染みてくる

文章でここまで美味しそうに表現できることが素晴らしい

仕込みの様子から、できあがって器に盛り付けされた光景まで
鮮やかに瞼に描かれる

そして、その料理を食べた人々の驚きや感動までが
読んでいる、こっちまで 
まるで食べたかのように伝わってくる

ああ~美味しかったと言ってしまいたくなるような
笑顔と心地良さにさせてくれる


また、主人公の澪を支える周りの人達の優しさと厳しさ
人間模様が物語の味わいに、深みを与えてくれる

卑劣な嫌がらせを受けても
みんなの絆と
立ち向かう力強さと
自分の味を信じるブレない気持ちが

江戸の人々に伝わるように私の心も
満腹感で満たされる思いでした


物語を追いながら、日本料理と言う文化を継承していくことの大切さ
尊さを学ばせてもらった気がする

物語の中の文章を引用させてもらうと
「色々なひとの手が加わり工夫が重ねられて今に伝わっている」

「名を残すこともない数多くの料理人たち、包丁で天下を取る、という欲もなく、ただひたすらに誰かに喜んでもらえる美味しい料理をと研鑽を重ねた
料理人たち、そうした料理人たちの恩恵の上に今の料理の形があるのだ」


もう表舞台から引退した料理人のはしくれである私にも
胸の熱くなる、感動的な文章だった


澪という主人公を通して
これほどまでに、料理というモノを 大事に キレイに 美味しく
表現し、そこに登場人物の想い、時代背景、文化をかさね合わせ
物語を作っていく・・・ホントに素晴らしい・・・

私の大好きな、時代小説のシリーズものです

あ~いい、お話でした

大満足!!!

第4弾はどんな展開になるのだろう・・・
楽しみで仕方がない・・・


ん・・・? 今日はご機嫌ななめだね・・・

福「外は大雨・・・散歩がなしだからね、本ばかり読んでないで、たまには
  俺と遊べ!!!」



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