「今さら知りたい男女7人」第59回 「妊娠」ラストシーン(秋8話)
「今さら知りたい男女7人」今回は秋8話「妊娠」ラストシーンを取り上げます。
良介を呼び出し、妊娠しているかもしれないから産婦人科に付き添ってくれと言う桃子。
妊娠の原因は自分ではないので、納得のいかない良介ではありますが、結局病院に付き添うこととなります。
演出上はここからのシーンは産婦人科のすぐ近くといった感じですね。
秋物語でも有名なシーンですね。
さて、ロケ地です。
まず、DVDのおまけ 制作ロケ地MAPにこちらが掲載されています。
該当の場所は「京急大師線沿線」と表記があります(具体的な場所は明示されていません)。つまり、2人のバックを走っている電車は京浜急行 大師線(以下、大師線)ということになります。
大師線とは、京急川崎駅から小島新田駅を結ぶ路線で川崎大師へ向かう参拝客の足として有名です。片道4.5キロということなので、鉄道の路線としては短いですね。
57-8を見る限り2人がいる歩道より大師線が下を走っているので、これが場所を特定するヒントになりそうです。
ヒントにはなりそうですが、一から大師線乗って調べるのも面倒・・・というところですが、今時は便利なもので、YouTubeにはさまざまな鉄道の前面展望動画が一杯あります。もちろん京急大師線も。まずはそれを見ることにしました。
すると、京急川崎駅を出て早々にこの辺りでは? というところが出てきます。
リンクを貼らせてもらった動画だと1分45秒あたりですね。あとは、Googleストリートビューで場所をチェックし、現地に行きロケ地はここ!と確信できました。
具体的には大師線 京急川崎駅から港町駅の間、六郷橋もほど近い住宅地の路地となります。
住所は川崎市川崎区旭町1-4付近です。
それでは現在のロケ地の様子です(撮影 2024年4月 以下同)
画像右手の白い手すりがある階段が 先ほどの画像を撮った階段です。そして、線路は大師線。
そしてこちらが桃子が泣きじゃくったところだと思います。
57-13がロケ地の全景。向かって右手の歩道が今回のシーンのロケ地となります。
京急川崎駅から港町駅の間。京急川崎駅からも歩ける距離ですが、港町駅からの方が近いです。
さて、ロケ地がここだということはわかりました。そして、ここは住宅地で一見産婦人科はもちろん開業しているお医者さんはなさそうな雰囲気です。しかし、本当に当時産婦人科はこの辺りになかったのでしょうか?
気になったので調べてみました。
資料元はタウンページ 川崎市 昭和61年版です。
調べたところでは川崎区に産婦人科は18カ所、総合病院8カ所があることがわかりました。
■川崎区で産婦人科があった町内 数字がないのは町内に1カ所
池田
砂子
大島 2
小田 2
貝塚
川中島
京町
境町
桜本 3
下並木
中島
東門前
堀之内町
渡田向町
■総合病院
駅前本町 2
鋼管通
新川通 2
田町
中島
元木
しかし、計26ヶ所のほとんどがロケ地である旭町から1キロ以上の距離があります。1カ所だけ450mというところがありましたが、住所が堀之内なんですね。もしここだとしても、産婦人科に行きたいという話しがでるのがアゼリアですから、そこから堀之内の産婦人科に行き、そこからさらに500m移動したあとにあのラストシーンが入るというのはおかしな話です。
なので、ここはラストシーンのために選んだロケ地ということで間違いないと思います。
もっとも・・・
じゃあ、ここはどこなんだ? というのは不明のままなんですが・・
どうも、横浜市っぽいですけどね・・ 情報求む。
今回はこの辺で。
こちらの連載は週一回 金曜の夜か、土曜の朝に更新しています。よかったらまた見に来てください。では、では。
おまけ
第49回で書いたように、一枝の自宅の最寄り駅はこの大師線の駅の1つ 川崎大師駅という設定です。
なので、もし今回のロケ地を訪問されたい方がいたら、ついでに川崎大師駅まで足を伸ばすと男女7人のマニア度が増すように思います w