「今さら知りたい男女7人」第49回 一枝の通勤経路(秋物語)
「今さら知りたい男女7人」今回は一枝の通勤経路を取り上げます。
秋物語で一枝の通勤シーンは1カットしかなく、また通勤経路に言及したセリフもないので、今回の記事は設定を元にして考えた妄想記事となりますので、その点ご容赦ください。
まず、一枝の通勤シーン。それは秋9話「嘘」での中傷ビラをバラまかれたあとの出勤シーンです。
第43回で取り上げましたが、一枝が勤務する会社の最寄り駅は海芝浦駅です。
では、一枝の自宅の最寄り駅はどこでしょうか? それは秋物語のシナリオ本に明記があります。
川崎大師なんですね。劇中まったく触れられていませんが、設定としてはあったわけです。
ということで、自宅最寄駅は川崎大師駅、会社最寄駅は海芝浦駅の場合の一枝の通勤経路は? ということになります。
放映から35年以上経っていますが、この周辺の鉄道事情は大きく変わっておりませんので、まずはジョルダン先生に聞いてみることとします。すると2つの経路が表示されました。
経路1
経路2
直線距離だと約5キロの川崎大師駅と海芝浦駅ですが、電車で通勤しようとすると乗り換えが意外にあるんですね。順に見ていきましょう。
まず、経路1ですが川崎大師駅から大師線で京急川崎駅へ。次にJRの川崎駅へ乗り換えとなりますが、京急川崎駅とJR川崎駅は駅間が離れているので、徒歩移動が必要です。
こちらはGoogle先生が表示した京急川崎駅~川崎駅の徒歩移動。290m 徒歩4分という表示でしたが、互いの駅の端と端だけを結んでいるようですので、やや短めです。実際に歩いてみましたが、改札から改札まで5分かかりました。駅構内の移動や電車の待ち時間を考えると乗り換えに10分必要だと思います。
次にJR川崎駅から京浜東北線で隣駅の鶴見駅へ向かいます。
鶴見駅構内で鶴見線ホームへの移動が発生します。降りたホームから階段をあがって、西口の近くにある鶴見線に移動する必要があります。
そして、そこから海芝浦行きに乗れば、あとは1本で行くことができます。
今度は経路2を見てみましょう。
こちらもまず川崎大師駅から大師線で京急川崎駅まで乗車し、経路2では京急川崎駅で京急本線に乗り換えます。
そして、3駅先の京急鶴見駅で降ります。京急鶴見駅とJR鶴見駅も離れているので、駅間徒歩移動が発生します。
Google先生は駅間140mとしていますが、鶴見線は鶴見駅の西口 京急線から一番遠い位置にあります。こちらも自分で歩きましたが4分かかりました。
鶴見駅の鶴見線のホームに着けば、あとは経路1と同じです。
さて、以上のように乗り換えの手間だけを比較すると、経路2の方が若干よさそうですが、実はジョルダン先生が提示した2つの経路以外にもう1つ川崎大師~海芝浦の通勤経路が考えられます。
それがこちです。
経路3
川崎大師駅
↓ 大師線
京急川崎駅
↓ 京急本線
花月総持寺駅(※1)
↓ 徒歩
国道駅
↓ JR鶴見線
海芝浦駅
実は京浜急行の花月総持寺駅と国道駅は近いんですね。こちらも実際に改札から改札まで歩いてみましたが4分半でした(※信号待ちを含む)。
Google先生も駅間250mと表示しています。
この3つ目のルート、ジョルダンさんが提示した2つのルートと大した差はありません。
ただ、国道駅で乗り換えとなれば、荒三丸(店)に立ち寄りやすかったと考えると、一枝の通勤ルートとしては一番いいという感じがします。
・・・感じはするんですが、こんなシーンもあります。
秋2話「揺れる心」より。
外から帰ってきた品子は荒三丸(店)にいる一枝に気がつき、「あーいらっしゃーい。めずらしいですね」と一言。
「秋物語」で一枝は何回も荒三丸(船)(店)を訪れていますが、実は秋2話の時点では品子に「めずらしいですね」と言われているわけで、ある意味今回の記事を全否定しているとも言えるわけです w。
また、一枝のキャラクターを考えても、そのときの気分で通勤経路を変えていたとも、そもそもまっすぐ自宅に帰ることはなかった、自宅から出社することはなかった(※2)とも考えられるわけで、今回記事を起こしてはみましたが、まあ、あんまり正解じゃないかもですね・・・汗
以上です。
こちらの連載は週一回 金曜の夜か、土曜の朝に更新しています。よかったらまた見に来てください。では、では。
※1 当時の駅名は花月園前駅。2020年改名
※2 秋6話「地球滅亡の日」では木更津で強引に泊り、良介と一緒に出社するシーンがあります。まあ、一枝は休みを入れたかもですが・・