「今さら知りたい男女7人」第48回 荒三丸の別呼称と店の場所(秋物語)
「今さら知りたい男女7人」今回は荒三丸周りの小ネタを取り上げます。
■荒三丸の別呼称?
劇中、美樹が経営するお店と釣り舩は「荒三丸」という呼称で統一されています。美樹が良介に渡した名刺にも「釣舩屋 魚卸商 荒三丸」とありますし、お店の電話口でも「荒三丸」と名乗っています。
しかし、荒三丸には別の呼称もあったようで、それがわかるカットがいくつかあります。
その1
秋2話「揺れる心」より。
一枝が美樹に呼び出されてるところに、品子が帰って来るシーン
その2 秋6話「地球滅亡の日」の冒頭。めずらしく荒三丸(店)の入り口が映るシーン。
その3
同じく秋6話「地球滅亡の日」。一枝が荒三丸(船)を掃除している美樹のもとへ現れるシーン。
その4
こちらは秋10話「二人」の冒頭 荒三丸(船)で夜の海へ出て行ってしまった美樹に品子、一枝が無線で呼びかけまずが、美樹は応じません。店内でやきもきする中、荒三丸(店)の入り口の引き戸を良介が開けるシーン。
このように取り上げた看板類全て荒三丸 沖中釣船店とあります。
つまり、荒三丸の別の呼称として沖中釣船店が(設定として)あったようです。
だったら、店名 沖中釣船店、船の名前が荒三丸でもよかったかと思うのですが、なぜかこの沖中釣船店という呼称はまったく用いられず、すべて荒三丸という呼称となっています。
■荒三丸(店)はどこにあったのか?
劇中何度も出てくる荒三丸(店)の店内はセットですが、荒三丸(店)の場所はどこに設定されていたのでしょうか?
・荒三丸(店)のだいたいの位置がわかるかも? その1
秋2話「揺れる心」より
第45回でも取り上げた美樹が一枝を諭すシーン。
このシーンを見た感じだと荒三丸(店)は鶴見川のほんとにすぐ近くなんですね。お店から1分も歩いたといった感じはなく、お店から川まですぐといった演出です。
そして、48-13の一枝の後ろに見える鶴見線鉄橋の橋脚ですから、鉄橋付近で48-14から荒三丸の乗船場からは川上寄りのように見えます。
・荒三丸(店)のだいたいの位置がわかるかも? その2
秋9話「嘘」より
桃子と寄りを戻すと決めた良介は美樹に別れ話をしに、荒三丸(店)に向かいます。
こちらのシーンでも左手に見えてる荒三丸(船)と乗船場。そして、鉄橋は見えないので、鉄橋と荒三丸(船)の乗船場の間にお店があると考えられます。
・荒三丸(店)のだいたいの位置がわかるかも? その3
秋10話「二人」の冒頭シーン
秋9話のラストで別れ話に来た良介は進まぬ会話の中、荒三丸の乗船場ですっかり日が暮れます。
この秋10話での品子の動きを見ても、荒三丸(店)は乗船場のすぐ近くということで間違いないでしょう。
これら3つのシーンが指し示す荒三丸(店)のだいたいの位置はこんなかんじでしょうか?
地図自体は現在のものです。
赤い破線がかつての川岸、丸い破線が荒三丸の乗船場。そして、青い葉選がだいたい荒三丸(店)があったのではないか? と考えられます。
ところで、上記上げたシーンでなんとも説明しずらいカットが入っていることにお気づきでしょうか?
ここですね。良介は「俺行くわ」と美樹の元を去り、帰ろうとしているにも関わらず、乗船場を背に左手に向かっているんですね。これ、国道駅に向かうのと逆です。
まあ、良介が帰る方向を間違えた・・・ でもいいのですが、シリアスなシーンなのと、この手の勘違いは良介らしくはないですね。
むしろ、演出の手違いという感じでしょうか?
今回はこの辺で。
こちらの連載は週一回 金曜の夜か、土曜の朝に更新しています。よかったらまた見に来てください。では、では。
※1 住所表記 さすがに気を使っているというか生麦には6丁目は存在しないので架空の住所表記です