「今さら知りたい男女7人」第61回 良介と美樹 飲んだ後の帰り道①(秋2話)
「今さら知りたい男女7人」今回は秋2話「揺れる心」より。
美樹に釣りがしたいと電話をした良介ですが、沖が荒れていて船がでないという。逆に美樹は一杯やろうか?と提案、2人は飲みに行くことになります。
そして、居酒屋~ホットキャロットで飲んだあとの帰り道のシーン。
さて、以上のシーンのロケ地です。
61-1に「仲見世通り」というアーチがあるので、川崎駅前の仲見世通りという飲食街ということがわかります(※2)。
しかし、仲見世通りは川崎駅前から第一京浜にぶつかるところまで、約450mほどある通りです。端から端まで歩けば7~8分はかかるわけで、ただ仲見世通りというだけでロケ地特定というにはちょっと乱暴。仲見世通りのどこなのかを特定したいところです。
アーチが目印になりそうですが、このアーチは当時通りに何基もあった上に、現在は2基しかありません(※3)。
では、ロケ地特定の材料はないのでしょうか? あります!
まず1つ目
美樹の左側に映っている赤枠のところですね。
どうでしょう? こちらの看板サンセットと読めませんか?
2つ目
61-1と同じカットなんですが、良介が通りすぎることで良介に隠れていた看板がでてきます。
居酒屋と書かれてるちょうちんの下にある看板 こちら「大関」と読めませんか?
3つ目
動画の方がわかりやすいので、手元に録画したものやDVDなどお持ちの方は確認いただきたいのですが、良介と美樹の後ろを何台か車が通ってます。
つまり、良介と美樹の後ろを交差する別の通りが通っている、交差点があるということになります。
まとめます
仲見世通りにこれらの材料があてはまるところがあるのでしょうか? 当時の地図(※4)を調べたところありました。
このシーンのロケ地は川崎市川崎区砂子2丁目6付近。砂子二丁目の交差点を背に少し川崎駅寄りに歩いたところになります。
マップも貼っておきます。
2人の後ろを通っている通りは砂子通り 旧 東海道になりますね。
サンセットの看板は当時、第三十九東京ビル6階で営業されていたナイトパブ サンセットさん、大関の看板は居酒屋 大関さんのものと思われます。
さらに付け足すと下の画像の赤枠。ちょっと不鮮明ですが赤枠で囲んだ看板 こちらが「田丸」の文字に見えますので、かに田丸さんの看板だと思われます。
サンセットさん、大関さん、かに田丸さん、いずれも残念ながら今はありません。
ただ、かに田丸さんはネット検索すると、鶴見にあったお店の情報が出てきます(鶴見のお店もすでに閉店されているようですが)。店名のとおり、かに料理のお店のようです。
それでは現在の様子です(撮影 2024年4月 以下同)
画像奥が川崎駅方面です。先に書いたように、劇中大きく映っているアーチは現在はありません。ただ、駅に向かって飲食店が続くのは昔も今も変わってないようです。
こちらは反対方向になります。すぐそばに小さい交差点があることがわかります。画像の奥は小さく第一京浜が映っています。
こちら劇中シーンとは関係ありませんが、仲見世通りの現在のアーチです。通りの入口出口にあたる川崎駅側と第一京浜側にあります。
以上今回はこの辺で。
こちらの連載は週一回金曜の夜か、土曜の朝に更新しています。よかったらまた見に来てください。では、では。
※1 ここで2人に気がついた一枝はこのあと2人の後をつけるのですが、若干不自然な演出に感じます(不自然というかくどい)。
良介と美樹が2人で会っていることを見かけた・・ぐらいで十分な気がしますがどうでしょうか?
※2 本来、仲見世通りという名前だけで川崎の仲見世通りの断定はちょっと乱暴なのですが、私は90年代このアーチを実際に見てるんですね(この辺で何回か飲んだことあり)。だから、見て(本放映時の話しではありませんが)すぐこれは川崎の仲見世通りでロケしてるんだというのがわかりました。
※3 仲見世通り商店街のHPによると最大11基あった模様
※4 経済地図社 川崎区明細地図 昭和63年度版 1988年1月刊 による。
おまけ
この前、何気に「秋物語」のDVDの特典にある「出演者紹介」というメニューを見ていたらですね、一枝のプロフィールに
「実家は川崎大師前にある「元祖島村だるま総本店」」というシナリオ本にも記述がない情報を見つけました。
これDVD-BOXの特典でオフィシャルといっていいと思うんで、この連載の第4回「登場人物紹介(秋物語編)」に追記しておくことにします。
これまでも投稿した記事の誤字脱字とかとはちょいちょい直してるんですが、これは大きい新情報はなのでお知らせしておきます。
一枝はだるま屋さんの娘さんなんですね~