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「今さら知りたい男女7人」第30回 三沢食堂はどこにあったのか? 前編

「今さら知りたい男女7人」今回は前回取り上げた三沢食堂の場所を探していきたいと思います。

ご存じの方も多いかと思いますが、三沢食堂はセットですのでロケ地はなく、外観が映ることもありません(入口と暖簾は前回取り上げたように映りますが・・)。
おそらくは良介、桃子の住居近く・・といったなんとなくの設定があるだけというものです。

したがって今回の記事は「本当はどこにもないんだけど、もしあったとしたらこの辺じゃないか?」といった妄想記事となるのですが、お付き合いください。

さて、妄想の元となるのは、これから取り上げる秋1話の一連のシーンです。

秋1話「再会」より

30-1 夏物語で住んでいたマンションの管理人からエアメールが来ているという連絡を受けた良介は会社帰りに懐かしのマンションに向かいます
30-2 手紙は残念ながらパリの友人からのものでしたが、受け取ったあと良介は清州橋を渡ります
30-3 清州橋を渡ったあとまずはグリーンコーポ清澄へ
30-4 そして桃子との思い出の地の1つ コインランドリーへ
30-5 さらに三沢食堂へ ここでサケフライ定食を注文し、食事します
30-6 三沢食堂で食べた後、再び清州橋に戻ります
30-7 清州橋で良介は思いがけず美樹から声をかけられます
30-8 フェリーで帰るなら送っていくわよと美樹に言われ、船に乗り送ってもらう良介
30-9 フェリー乗り場に到着した2人
30-10 フェリーで木更津に帰る良介
このあと、秋1話のラスト 桃子との再会となります

さて、ここからこの秋1話のシーンで三沢食堂の場所がある程度特定できるのではないか? という話しをしていきます。

まず、30-2と30-6から三沢食堂があるのは中央区から清州橋を渡った先、つまり江東区にあるのははっきりしています。

次に大きなポイントとなるのは時間です。
30-1の直前のシーンはグリーントラベル川崎営業所内で管理人からの電話を受け取る良介です。つまり会社帰りに以前住んでいたマンションに来たと考えるのが自然です。

そして、30-1ははっきり(おそらくは9月の)夕暮れ。
また時刻という意味ではコインランドリーのシーン、ここに時計が映っており18時50分ちょい前となっています

30-11 30-4コインランドリーの時計のアップ

時計があっているかどうか?という問題はありますが、会社帰りに川崎から東京へ移動したこと、そして夕暮れでもう暗くなりそうというシーンと照らし合わせるとまず合っていると考えていいかと思います。

このあと良介は30-5三沢食堂で夕飯 30-6清州橋に戻り 30-8船でフェリー乗り場へ向かい 30-10良介はフェリーに乗って帰ります

さて、ここが本稿のポイントかつ問題なんですが、この川崎~木更津を運航していた日本カーフェリーさんのダイヤが当時の時刻表に載っています。

30-12 当時の時刻表に掲載されていた川崎~木更津間のカーフェリー時刻表

川崎発の最終が20時です・・・ 時間の流れを整理します。

18時50分:コインランドリー
    :三沢食堂でサケフライ定食を食べる
    :清州橋から美樹の船で川崎のフェリー乗り場へ向かう
20時  :フェリーに乗る

つまり、コインランドリーからフェリーに乗るまでの時間は1時間10分しかなかったということになります。

これは現実的に考えるとわりと厳しい・・・おそらく無理なんですね。
夕飯を食べたあと、清州橋から墨田川を下り、東京湾に出て、羽田沖を通過したのちに川崎の浮島まで距離にして20キロ以上あります。普通に考えたら1時間程度はかかるんじゃないでしょうか?

ただ、無理と言い切ってしまってはこの記事が進まなくなってしまうので(笑)、船での移動は1時間もかからなかった・・・ という体で話をすすめます。
いずれにしてもコインランドリーからフェリーまではドラマで見る印象よりぐっと短時間だったということでないと話になりません。

つまり、三沢食堂は清州橋の近くにないとならないということになります。

では、三沢食堂探し前編はここまで。
次回、中編に続きます。

追記
このカーフェリーの最終の時間ですが、秋2話では桃子が「(夜)8時半のフェリーに乗る」というセリフがあります。

ただ、現状、調べた限りでは川崎~木更津間の最終は20時なんですね。いずれにしてもドラマなのでそこをどっちが正しかったのか? というところを詰めても仕方ないので、今回の記事に関しては日本カーフェリー川崎発の最終は20時を採用しています。


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