トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.４７
第47話「主導権。」
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契約までの経緯を話したリョウ。
ユウタ「なるほど。。これでサトシさんの鬼気迫る感じの理由がわかりました。。」
リョウ「そうや。毎月２回必ずオレと20キロ走る事が決まっとる。それについて来なあかん。そしたら日頃のトレーニングや食事、生活の管理全てを整えておく必要がある。」
ユウタ「そうか。。だから月に２回で良いんですね。」
リョウ「そう。そうやけど、だからと言ってレッスン以外の日は何もせんわけやない。」
ユウタ「。。」
リョウ「運動や栄養の指示は毎回出す。指示出した内容でどんな変化があったか報告してもらう。それでオレは次のメニューを考える。」
リョウ「ずっと同じ内容のサービスじゃサトシさんは変わらんからな。これを細かくやるんや。」
ユウタ「うわっ、スゴイ大変ですね。。」
リョウ「慣れたらなんて事ない。」
リョウ「ユウタくんもお客様に食事管理くらいはしとるか？」
ユウタ「え、いえ、別に。。」
リョウ「LINE繋がっとるんやろ。コースの期間中は毎日送ってもらったらええやん。食事の写真とか。」
ユウタ「あ、はい。。」
リョウ「なんや、嫌なんか？」
ユウタ「いえ、そんな。。ただ、、オレ、栄養の知識あんま自信なくて。。」
リョウ「そんなら尚更やった方がええ。わからん事があったらネットで直ぐ調べられるやんか。お金もらって勉強もできてありがたい限りやないか。」
ユウタ「あ、はい！やります！」
店長「大変だな。。休みとかないって事か？」
リョウ「そこは考え方次第と思いますよ。」
ユウタ「。。」
リョウ「仕事を時給とかで考える人は絶対イヤかもしれん。」
ユウタ「確かに残業みたいな感じに思ったら絶対やりたくないかも。。」
リョウ「そうやな。プライベート大事な人には向いてへん。やめた方がええ。何でも向き不向きがあるし。」
ユウタ「。。」
リョウ「けど、考えてみー。月間100本のレッスンやって残業なしで30万もらうんと、月間10本レッスンやって120万円もらって好きな時にリモートで仕事する。どっちが効率ええと思う？」
ユウタ「。。」
リョウ「効率とかリモートとか言いたくないけどな。トレーナーはサラリーマンと違う。仕事のやり方考えんといかん思うねん。」
ユウタ「。。」
リョウ「トレーナーも仕事のやり方変わって来とる。リモートでできる事はリモートレッスンだけやない。管理する事もリモートでできる。それはお客様へのサービス向上にもなる。」
ユウタ「。。」
リョウ「そんでオレたちにも未来はある。自分の成長の為には時間が必要や。その為にはレッスンの量も大事やけどそれより質と効率を向上させんといかんのと違うかな。」
ユウタ「。。はい。。確かに。。」
リョウ「それにな、リモートで仕事しとると休みの取り方も上手になるねん。自分のタイムマネジメントも上手くなる。」
店長「どう言う事だ？」
リョウ「ネットが繋がっとる限り、どんな仕事でも休みなんて自分次第やと思うんです。これはこれからもっと加速する。それをどんだけ自分でコントロールできるかも自分次第やと思うんです。」
店長「んん、まー、確かにな。。」
リョウ「そう。イナシアチブですわ。主導権が大事やとオレは思っとるんです。」
店長「なるほどな。」
リョウ「オレだって休みは大事にしてます。休みたい時はケータイOFFにしてます。けどそれでお客様に文句言われた事はない。」
リョウ「実際、LINE返すんもジムでバイクこいだりしとる時に終わらすようにしとる。今もケータイは見たりせん。」
ユウタ「。。」
リョウ「あー、真面目な話し過ぎたな。店長ビールおかわりで！」
店長「。。あいよ。」
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