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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.44

第44話「反省会」

第一話はこちら

リョウの出張レッスンに同行したユウタ。途中でリタイアして家に戻る。だが心はまだ軽井沢から戻れずにいた。

ユウタ(。。。。)

ユウタ(。。。もうトレーナーやめようかな。。。)

ユウタがそう思った直後、ユウタのスマホが震える。

ユウタ「。。リョウさんからだ!」

ユウタはためらったが思い切って電話にでた。

ユウタ「あ、はい!もしもし!」

リョウ「おお!良かった。。元気そうやな。今、出張終わったとこや。。」

ユウタ「あ、あ、あの、今日はその、す、すみませんでした。。」

リョウ「あー?あー、ええよそんなん。ソレよか腹減っとるやろ?これから8時に焼鳥屋予約しとんねん。例の店長の店。来るやろ?」

ユウタ「え、い、いや、、あの。。」

リョウ「そな、待ってるからな!8時やぞ!」

そう言ってリョウは電話を切った。

ユウタ(。。。。)

ユウタ「どんな顔して会えばいいんだよ。。」

そう思っても行かないわけにはいかない。ユウタはシャワーを浴び、いつもより綺麗目な服に着替えた。

ユウタ(まずは謝ろう。)

少しだけ前向きになり、玄関のドアを開けた。

7時45分。焼鳥屋に到着したユウタは少し早いが店に入った。

ユウタ「こんにちはー。」

店長「いらっしゃい、おお!ユウタくん久しぶりだな!リョウくんはまだだぞ。」

ユウタ「あ、早く来てすみません。」

店長「いや、全然いいよ。今日暇だし。奥の席な。」

ユウタ「はい。」

ユウタは奥から2番目の席に座りリョウを待った。

8時55分。リョウが店に到着する。

リョウ「コンチわー。」

店長「お、リョウくん、いらっしゃい。ユウタくん待ってるぞ。」

リョウ「おお、ユウタくん!お疲れ!大丈夫か?」

ユウタ「。。。」

ユウタは立ち上がる。

リョウ「。。。」

ユウタ「あ、あの、リョウさん今日は本当にすみませんでした。。。」

リョウ「ああ、ええって。まぁ座れや。」

店長「ん?どうかしたのか?」

リョウ「あ、今日オレの出張レッスンだったんです。そんでユウタくんを見学に連れてったんですよ。」

店長「ふーん、そんでなんかやらかしたのか?」

リョウ「いや、やらかしたって言うか。ユウタくん最初のランニングでリタイアしちゃったんですわ。」

ユウタ「。。。。」

リョウ「しかも始まって5分で。。」

店長「ダセーな!!」

リョウ「アハハハハ!いやいや、キツいんすよー、俺のレッスンー。」

ユウタ「。。。。。」

ユウタは下を向いて黙ったままでいた。

店長「あ、あれ、ごめん、マジなやつだった?」

リョウ「あはは、大丈夫っすよ。店長、今日も美味しいササミコース宜しくです!とりあえずビール2つも!」

店長「あいよ!」

ユウタ「あ、リョウさん、オレ、今日、酒は。。」

リョウ「酒、やめるんなら明日からにせえ。今夜は飲めよ。」

ユウタ「。。。。は、はい。すみません。。」

リョウ「。。。」

店長「はい。お待ちど。ビールとつまみな。」

リョウ「おー、来た来た。とりあえずお疲れー。」

ユウタ「お疲れ様です。。」

リョウ「。。。」

リョウ「どうやった?今日?」

つづく・45話へ

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