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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.26
第26話「まずはサービス名とパンフレット作ってみるんや。」
第一話はこちら
焼鳥屋で二人の話は続く。
リョウ「フリーランスが仕事取るのに最初に作るモンってなんだと思う?」
ユウタ「え、何ですか?」
リョウ「看板や。自分のサービス名作るんや。」
ユウタ「。。。必要ですかね?」
リョウ「看板言うても、ホンマに作ってぶったてーいう訳やない。サービス名が必要言うこうとや。」
ユウタ「サービス名ですか。。要るかなぁ。。?」
リョウ「一番最初に必要や。作らんと差別化できんやろ。パーソナルトレーナーなんて沢山おるんやで。」
ユウタ「はぁ。。。なんか恥ずかしいですね。。」
リョウ「『ユータメソッド』でええやん。カッコええ!」
ユウタ「えー。イヤですよ。」
店長「俺は良いと思うぞ。カッコイイじゃんか。プッ。。」
リョウ「よし決まりや。『ユータメソッド』作ってこ。そんで次は何が必要やと思う?」
ユウタ「。。。。そうですね。ホームページはあるし、契約書とかですかね?」
リョウ「難しいモンから作るのー。」
リョウ「契約書は売れてから必要なモンやろ、そんなもんから作ってもお客様は来てくれへん。まずはパンフレット作るんや。ユウタくんの場合、自分のサービスを整理できて一石二鳥やで。」
ユウタ「ナルホド。」
リョウ「そうや、『サービス名』『サービス内容』『営業時間・定休日』『』『料金』『キャンセル規定』『交通費規定』『宿泊費規定』『問い合わせ先』『問い合わせ方法』『SNS、HPの紹介』全部まとまったモンを、ひとつの紙で用意しておくんや。」
ユウタ「はい!」
リョウ「パソコン使えるんやったら、ソフトは何でも良いからパパッと作ったらええ。パソコンなければスマホでもできるし。印刷だけどっかでやって後はコピーしとくだけや。そないちゃんとしたもんやなくて大丈夫。問題はパンフレットが有るか無いかだけや。有れば仕事は取れる。これも家帰ってから作ろか。」
ユウタ「はい!ありがとうございます!」
ユウタ「。。。。で、これをどこに配るんですか?」
リョウ「このパンフレットはホームページから予約してくれたお客様に渡すんや。配るもんやない。」
ユウタ「え、そうなんですか?マンションに投函したりするものじゃ無いんですか?」
リョウ「違う。」
ユウタ「えっ、なんでですか?」
リョウ「費用対効果の問題や。毎日何時間もかけて何千枚ものパンフレット配るとするやんか。そんでお客様が沢山来れば良いけどな、実際は一人もこないんと違うか。チラシのコピー代かて1000枚で約1万円やろ。その金をリスティング広告に回した方がええ。」
ユウタ「はぁ。。」
リョウ「意地でもネットだけで予約を取る。そう思ってやらんと結局ジムで営業しとんのと変わらん事になる。」
ユウタ「。。。」
リョウ「せやけどチラシ配ろうと思う、その心は大事や。営業は前向きやないとあかん思うよ。」
ユウタ「はぁ。」
リョウ「ユウタくんが、何店舗も店持つようになったら、そん時は配るのも良いかも知らん。でも今はやめとけ。配る暇あったら勉強や。」
ユウタ「え、なんの勉強ですか?」
リョウ「マーケティングに決まっとるやろ。」
ユウタ「。。。」
リョウ「チラシ配って勉強になる事もある。道覚えたり、土地の事詳しゅうなったりな。せやけどマーケティング勉強したらその何倍も勉強になる事がある。役に立つ、効率も良い。」
ユウタ「はぁ、確かに。。」
リョウ「効率って大事やで。ティッシュ配りってあるやん?」
ユウタ「あ、はい。」
リョウ「あれな。ティッシュもらってもらわんでもええねん。」
ユウタ「は、また何の話ですか?」
リョウ「効率の話や。ティッシュ配っとるフリして大きい声で宣伝しとったらええねん。」
ユウタ「???」
リョウ「つまりやな。道で大きい声出して『パーソナルトレーニングスタジオのユータメソッド本日オープンしました!よろしくお願いしまーす!ユータメソッドでーす!』って言っとったら沢山の人の耳に入るやろ。それでホンマは目的達成なんや。」
ユウタ「はぁ。」
リョウ「せやけど、道の真ん中で大きい声出したらダメやんか。そやからティッシュ配るふりだけすんねん。ティッシュ入っとる段ボールの中は上だけダミーで埋めといたらええねん。」
ユウタ「ええ。。」
リョウ「せやけど、効率良くない人ってティッシュもらってもらう事を目的にしてしまうやろ。そのうちの何人かは中のチラシ見て検討するかもしれんけど、残りの時間はただティッシュ配っとるだけやぞ。知らん人に。」
リョウ「それよりか、大きい声出して強制的に情報送り込んだ方が効率はええに決まっとる。」
ユウタ「やったことあるんですか?」
リョウ「あるわけないやろ。やるかそんなもん。例え話や。」
店長「それ良いな。今度やってみるわ。」
リョウ「え、店長、冗談ですよ今の!」
店長「わかってるわ。やるかそんなん(笑)」
リョウ「。。。」
ユウタ「(笑)」
この後ふたりは、1時間ほど談笑してリョウの家に帰った。
焼き鳥屋にいた時間は2時間ほどだったが、ユウタにとっては成長を何年も早める学びとなった。
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