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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.23

第23話「健康をコンサルせんとあかん。」

第一話はこちら

ユウタ「それでヘルスコンサルティングってなんですか?」

リョウ「インチキ臭い思てるやろ?」

ユウタ「はい、正直言って。。」

リョウ「なんでそう感じるかワカる?」

ユウタ「うーん、そういえば。なんででしょ?」

リョウ「誰でもできるからや。言ったモン勝ちな商売なんや。」

ユウタ「はぁ。なるほど。」

リョウ「みんな一生懸命やっとる。それはわかるで。せやけどレベルっちゅうもんがあるやろ。どんなキャリアの人もみんなが自分はコンサルや言うんやで。それは一部のモンがインチキや言われてもおかしゅうない。」

ユウタ「はぁ、、そんなモンですかね。。」

リョウ「そうやで、コンサルってホンマもんの人はめっちゃ依頼の金額高いやろ。せやから余計にコンサルって名前使うとインチキ臭い思われるねん。」

ユウタ「なるほど、じゃコンサルって言わなければ良いんじゃないですか?」

リョウ「ある?そんな便利な言葉?多分無いで。だからみんなコンサル言うしか無いねん。」

ユウタ「はぁ、いや、なんの話ですか?」

リョウ「いやな、これはわかっといて欲しいねん。今から君にヘルスコンサルティング能力っちゅう話するけどな、これはホンマにピンからキリまでの能力になんねん。」

ユウタ「はい。」

ユウタは真剣な顔で話を聞き直した。

リョウ「人のカラダ言うもんは、みんな違うやろ。せやから滅多な事は言えんやん?」

ユウタ「はい。そうですね。」

リョウ「せやけどな、今の世の中見てみい。素人さんのダイエット成功ノウハウが普通に売れとるんやで。」

ユウタ「うーん、まぁたまに見ますね。そういうの。。」

リョウ「別に悪い事やなんて言わんで。売っとる方も大真面目やと思う。誰かの為にもなっとると思うよ。」

ユウタ「はぁ。。なら良いんじゃ無いですか?」

リョウ「せやけどな、これはヘルスコンサルにはなってへんねん。」

ユウタ「。。」

リョウ「そうや、そこにホンマのプロの価値があんねん。プロはコンサルができなあかん。自分の経験だけでモノ語ったらあかんねん。」

リョウ「論理がなきゃあかん。経験がなきゃあかん。データがなきゃあかんねん。」

リョウ「その上でお客様個人の現状を把握して、適した目標を提案して、その為には何をせなあかんのか、きちんとスケジュールにして提示せなあかん。もちろん論理とデータに基づいてや。」

ユウタ「。。」

リョウ「その為には、解剖生理学や栄養学の知識も必要や。筋トレの種目なんぼ知っとってもコンサルにはならん。筋トレは目標達成の為にある一つの方法でしかないんや。」

リョウ「現状把握(as is)をして、目標提案(to be)をする。そしてその為に何をすれば良いか(行動提示・to do)を提示する。」

リョウ「これを最初のカウンセリングでどこまでハイレベルにできるかがトレーナーの実力差なんや。」

つづく・第24話へ

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