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トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.10

第10話「君の収入は君が自分で制限しとるんや。」

第一話はこちら

ユウタ「メンタルブロックって何ですか。。?」

リョウ「自分で自分に制限かける事や。」

ユウタ「??」

リョウ「わかりやすく、ユウタくんを例にして説明するわ。」

リョウ「ユウタくん、今まで稼いだ最高月収ていくら?」

ユウタ「はい、30万ちょっとです。」

リョウ「じゃ、2ヶ月後に50万円になってたら嬉しいな。」

ユウタ「そりゃ、嬉しいですよ。」

リョウ「せやけど、これボーナスみたいな一回切りやないねん。どんどん上がり続ける。半年後には100万円超える。1年後には200万超える。嬉しいか?」

ユウタ「え、最高じゃないすか!」

リョウ「そう思うやろ。けどな、それはまだ現実になってないからや。」

リョウ「ホンマに入ってきたら怖なるんちゃう?」

ユウタ「。。。」

ユウタは考えた。確かにお金が多く入ってくるのは嬉しい。しかし、そのお金をもらうという事は自分がその価値のサービスを提供するという事だ。自分にその価値はあるのか?ユウタに大きな不安が襲ってきた。

リョウ「わかったようやな。そういうこっちゃ。人間には皆んな『コンフォートゾーン』っちゅう、自分に居心地の良い場所があんねん。」

リョウ「ユウタくんの場合は月収は20万円やけど、時間はあるし、都会に住んどって楽しいし、実は何不自由ないねん。それがユウタくんのコンフォートゾーンや。」

リョウ「しかし、月収が100万になるとその居心地の良い状態は歪むねん。プレッシャーがのしかかるからな。」

リョウ「居心地の良い状態を守る為に普通のモンは自分で制限して高望みはせん。安全第一っちゅう事やな。」

リョウ「せやけど、そのまんまじゃー、普通の人の収入と同じまんまや。」

ユウタ「う〜ん、まだ良くわかりませんが、確かにお金が急に入ってきたら何か悪い事してる気がするような。。」

リョウ「実際に入ってこんとわからんかもな。オレもそうやったし。」

ユウタ「リョウさんの場合はどんな感じだったんですか?どうやって乗り越えたんですか?」

リョウ「。。。」

リョウは少しだけ間を置いて、自分の過去について話し始めた。

つづく・第11話へ

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