トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.21
第21話「資格持っとるヤツの料金高いか?安いやろ?」
リョウ「ユウタくん、料金の高いトレーナーの条件てなんやと思う?」
ユウタ「え、それはやっぱり、コンテストで優勝経験があったり、スポーツで一流の選手だったりとか、あと、国家資格とかアスレティックトレーナー持ってる人とか。。」
リョウ「違うわ。」
ユウタ「。。」
リョウ「周り見てみぃ、そんな人らの料金高いか?どっちかゆうたら安いん違う?大手パーソナルのトレーナーの方がよっぽど高いぞ。」
ユウタ「。。。」
リョウ「まず、ハッキリしとくわ。筋トレ得意な能力と商売する能力は全くの別もんや。」
ユウタ「。。。」
リョウ「当たり前の事やけど、不思議に気がつけへん人が多いんや。筋トレの勉強どんだけしても収入変わるわけないやろ。」
ユウタ「んん、、そうなんですかね。。」
リョウ「鳥は両方に羽があるから飛べるんや。1つじゃ飛べん。」
ユウタ「指導能力と集客能力の2つが必要って事ですか?」
リョウ「そうや。けどな、わかっとってもそれができんトレーナーもおるんよ。」
ユウタ「。。」
リョウ「プライドが邪魔しとるトレーナーや。今更仕事が無いとか思われたくないねん。せやから居心地良いとこに引っ込んでしまう。」
リョウ「安い料金で沢山仕事入れたらプライドは守れる。けど、それやっとると料金高いトレーナーをインチキみたいに思ってまう時もあるんや。」
ユウタ「そうなんですか?」
リョウ「さぁな、実際は知らんけどオレにはそう見えてしまうねん。」
ユウタ「うーん。。」
リョウ「別にそれは何にも悪い事やない。ただ業界は間違いなく複雑になっとるんや。何でこんな複雑なコトになっとるんかわかる?」
ユウタ「え、何でですか?」
リョウ「パーソナルトレーニングが脱皮したんや。」
ユウタ「脱皮ですか?」
リョウ「そうや、30分3000円のパーソナルトレーニングなんぞもう別のモンや。言うなればそんなモン「トレーニングパートナーサービス」や。筋トレのやり方教えて、横で回数数えとるだけやろ。そんなコトに国家資格もコンテスト優勝もいらん。」
ユウタ「んんん、良くわかんないんですけど。。」
リョウ「複雑になった理由はそれだけやない。」
ユウタ「。。」
リョウ「もう一つの理由は活動場所と集客方法の変化や。」
ユウタ「それは何となくわかります。。」
リョウ「そうや、今のトレーナーは筋トレ詳しいだけじゃ話にならん。そんなモン、ソモソモ詳しくて当たり前や。」
リョウ「今のパーソナルトレーナーは自分で仕事作れて、集客できて、そんでヘルスコンサルティングの感覚も持ち合わしとらんとあかん。」
ユウタ「ヘルスコンサルティングですか?」
リョウ「そう、これがなかったら予約が来ても筋トレ教えるだけや。これはトレーナーだけやない。治療家やヨガイントラ、エステティシャン、美容師、医者にだって必要な感覚と技術なんや。」
ユウタ「なんですか?それ?」
リョウ「今から教えるわ。」
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