リズム感がない人の特徴とその原因、改善策まで
【毎週月曜・木曜12時ブログ更新中】
どうも、DANiLOです。
私は10代の頃から、和太鼓、ジェンベ、グーダドラムなど…
様々な打楽器を用いた活動を行ってきました。
YAMAHAのバイクのCMにも出演させていただいております🔻
とにかくリズムが大好きで、
リズムを刻まない日はありません。
10代の頃からこれまで
打楽器の演奏と指導をさせて頂いてきた中で気づいた
「リズム感がない人の特徴」
「リズム感がない原因」
「リズム感を培うための方法」
そして、脳と身体の連動について
紹介したいと想います。
リズム感がない人の特徴
「リズム感がない」とされる人にはいくつかの特徴があり、
それに伴う理由がいくつか挙げられます。
それらを理解することで、改善出来る可能性があるので
解説していきます。
1.テンポのずれ
楽器を演奏したり、手拍子をしたりするときにテンポ(速さ)が一定せず、
速くなったり遅くなったりする。
2.拍を捉えられない
音楽を聴きながらリズムに乗ることが苦手で、
他の人とタイミングがずれる。音楽を聴いても
どこが「1拍目」か、または「拍のタイミング」が分からない。
3.身体の動きがぎこちない
ダンスや体を使ったリズム運動で動きが不自然で、
リズムに合わせるのが難しい。
また、複数の動きを同時に行えない。
4.反応の遅れ
リズムに合わせて手拍子や足踏みをするとき、音に反応するのが遅れる。
リズムに乗るための動きが滑らかでなく、タイミングが微妙に遅れる。
5.音楽を聴いてもリズムを感じ取れない
音楽のビートを体で感じられず、リズムの構造が把握しにくい。
手拍子やステップを音楽に合わせるのが苦手。
リズム感がない原因
それでは、「リズム感がない原因」を解説します。
私、DANiLOが想う原因を影響の大きい順から紹介していきます。
1.幼少期の体験で「音楽」と「身体」が連動する経験が少ない
圧倒的にこれが大きな原因ではないか?と感じております。
幼少期の体験によって人間の感覚の大半が形成されていきます。
その過程で「音楽」と「身体」が連動する体験が少ないと
その感覚は養われません。大人になってからでも
リズム感はトレーニングで向上する部分が大きいですが、
特に小さい頃に音楽やリズム運動に触れる機会が少なかった場合、
この感覚の発達が遅れることが十分にありえます。
2.心理的な要因
実は自信のなさや緊張が原因で
リズムをうまく取れなくなることがあります。
これはリズム感がある人でもあり得ることです。
心理的な状態によってリズムが整わないことが多々あります。
また、興味深いことに「リズム感がない」と思い込んでしまうことで、
さらにリズムに乗るのが難しくなることもあります。
私の生徒さんでもいらっしゃいますが、リズム感がない訳ではないのに
ご本人が「私、リズム感ないんです」という方も少なくありません。
過去に音楽で嫌な想いをしたことがある、トラウマがある場合は
特にそうなる傾向にある様です。
3.運動神経の課題
リズム感は脳と身体の協調が必要です。
運動神経の発達や、脳の指令が身体にうまく伝わらない場合に
身体感覚の不一致をうみ、手足を一定のリズムで動かすことが
難しくなります。
また、リズム感があっても「身体を思い通りに動かせない」場合に
リズムが整いません。ですから、身体を思い通りに動かすための
訓練が必要な場合も多々あります。
4.集中力の不足
リズムに注意を集中するのが苦手だと、
テンポがずれたり、拍を外してしまうことがあります。
また、リズム感がある方でも集中力が途切れるとリズムが乱れます。
これに関しては、是非ともこちらの記事を参照ください
脳と身体の連携の重要性
リズム感は脳と身体の高度な連携によって成り立っています。
リズムを感じたり、リズムを刻んだりするのは、実は立派な
“脳トレ”になります。
この章では、脳と身体の連携について解説します。
1.小脳とリズム感
小脳は時間の精密な制御を担い、リズムに合わせて身体を動かす際に
重要な役割を果たします。小脳の機能が弱いと、タイミングや動きの
正確さが損なわれます。
2.聴覚野と運動野の連携
側頭葉(聴覚野)が音を分析し、その情報を前頭葉や運動野に送ることで、身体の動きがリズムに合わせられます。この連携がスムーズでない場合、
音楽に合わせて体を動かすのが難しくなります。
3.注意と作業記憶の役割
リズム感を発揮するには、リズムパターンを短期的に記憶し、
それを基に動作を計画・実行する必要があります。
これには前頭前野が関与します。注意力や記憶力が不足していると、
リズムを追い続けるのが困難になります。
4.神経伝達速度の影響
聴覚や視覚で得た情報が脳から筋肉に伝わるまでのスピードも重要です。
神経伝達が遅いと、音に対して動きが遅れてしまいます。
脳の観点から見た、リズム感がない人の特徴とその背景
リズム感というのは、
「身体」と「感覚」が連携して生み出される
ということがよく分かったと想います。
ここでは、脳の観点から見た「リズム感がない」特徴と
それぞれの背景にあると考えられるもの観察していきましょう。
1.一定のテンポを維持できない
→脳の時間処理機能の課題
脳内ではリズムのパターンを記憶し、
一定の間隔でそれを再現する能力(時間的予測能力)が必要です。
この処理に関与するのが小脳や前頭葉ですが、これらの機能が未熟
または弱い場合、テンポを一定に保つのが難しくなります。
フィードバック処理の遅れ: 自分の動き(手拍子や楽器の音)を聴き、それを修正する過程が遅れると、ズレが生じやすくなります。
2. 拍を正確に捉えられない
→聴覚処理の困難
リズムを構成するビートやアクセントの違いを聴覚で正確に分析する能力が低いと、リズム全体の構造を理解するのが難しくなります。
これには聴覚野(側頭葉)の機能が関係しています。
→身体感覚との統合の欠如
音楽の拍を聴覚で認識した後、それに合わせて身体を動かすためには、
脳と体の連携が不可欠です。この統合がうまくいかないと、
拍がずれる原因になります。
3. 複数の動きを同時に行えない
→運動皮質の負荷
両手や両足を異なるパターンで動かすには、
大脳皮質の運動野が効率的に働く必要があります。
この協調性が不足すると、動きが同期しないか、
動きの一方が崩れてしまいます。
→自動化の欠如
上手なリズム感を持つ人は、基本的な動きが「自動化」されており、
脳のリソースを他のタスクに割くことができます。
自動化が進んでいないと、すべての動作を意識的に処理するため
負担が大きくなります。
4. 身体の動きがぎこちない
→運動制御の課題
小脳はリズム感と身体の運動を統合する役割を果たしますが、
その働きが弱いと、動きが滑らかにリズムに同期しません。
→筋肉と神経の応答の遅れ
脳から送られる指令が筋肉に伝わる速度が遅い場合、
動きが遅れてリズムがずれます。
5. リズムパターンを覚えられない
→記憶力の影響
リズム感には作業記憶が関係しています。
リズムのパターンを一時的に記憶し、体で再現する力が弱い場合、
リズムを覚えるのが難しくなります。
→注意力の分散
注意力が散漫になると、リズムを覚えて維持することが困難になります。
6. 音と動きが同期しない
→感覚運動統合の障害
感覚(聴覚)と運動(身体の動き)を統合する脳のプロセスが
うまく機能していない場合、音と動きがずれてしまいます。
これは特に前頭葉と運動野の連携に依存します。
→反射的な応答の遅れ:
音を聞いてから動くまでの反射時間が長い場合、リズムに遅れが生じます。
「改善策!リズム感を培うための方法」
それでは、どうすればリズム感が身につくのか?
ここが一番知りたい所ですよね。
リズム感は生まれ持った能力だけではなく、
練習や経験を積むことで大きく向上するものです。
ですから、諦めずに是非とも
リズム感を掴んでいって欲しいなと想います!
早速解説していきます。
1.リズム感がある人に習う
リズム感がない場合、そもそも何がリズムなのか?
トンチンカンプンな訳です。
「果たして、これはリズムが合ってるのか?合ってないのか?」
そこが分からないことが問題となっているケースが多いので
ご自身のリズムが合ってるか合ってないかを
見極め、優しく教えてくれる人に習うのが一番良いでしょう。
最初は分からなくても
「これが正しいリズムなんだ」「今のはズレていたんだ」と
認識することによって、脳と共に身体がリズム感を理解し始めます。
こうして偉そうに綴っている私も、何を隠そう
リズムがズレる事がめっちゃあります。
初めてグーダドラムのCDのレコーディングを行った際に
プロデューサーのKOHKI氏にリズムの狂いを指摘されて
初めてそれが自覚できた という経験があります。
自己流で頑張ってどうにかなることと、どうにもならないことがあります。
今回のケースの大半はやはり自己流で改善するのは難しいでしょう。
ですから、的確なリズム感をキャッチできるプロの方に
教えてもらうのが一番でしょう。
私のレッスンを受けたい方はこちらからお申込みください。
(グーダドラムを持っていなくても、オンラインで受けられます)
2.基本的なリズム練習
メトロノームや好きな曲に合わせて
手を叩く、足を踏むなどシンプルな練習を繰り返すのも効果的です。
3.リズムゲームやダンス
音楽に合わせたゲームやダンスを通じて楽しみながら
リズム感を鍛えることが出来ます。
私、DANiLOが主催している「響合楽団」の太鼓部門でも
こういったトレーニングやリズムの基礎を行っているので、
是非とも参加してみくださいね。
4.初心者でも楽しめる楽器にチャレンジする
リズムに特化した楽器を学ぶのも良いでしょう。
太鼓、パーカッションなどがおすすめですが
実際なら得るところが少ないです。
まとめ
リズム感は誰にでもある程度鍛えることができます。
「リズム感がない」と決めつけず、楽しみながら挑戦することが大切です!
是非ともリズムを意識してみてくださいね♬
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
愛を込めて
DANiLO