キャラクターを10人作って学んだこと【創作ブートキャンプ体験談】
こんにちは、団 卑弥呼です。最近すっかり冷え込みましたね。皆さん“創作の秋”を楽しんでますか?
さて、先日の創作ブートキャンプで「キャラクター作りのワークショップ」がありました。その方法がもう目から鱗で、しかもやってみたら超楽しかったんですね。
だから学びの定着と訓練も兼ねて、現在キャラクターを30人作ろうと奮闘中。本業の合間なので一日1~2人が限界ですが、創作を楽しんでいました。
しかし10人も作っていると、見えてくるものがあるんですよね。本記事では、そのことについてご紹介します。
「講座中に作って、それっきり」「一人作ったら満足した」という方は、ぜひ参考にしてください。
ライフパスを使ったキャラ作りのメリット7選
ライフパスを使ったキャラ作りのメリットは、以下の7つです。
個人的には(1)が一番大事だと思いますね。あと(4)~(6)は、普通に生きていると気づきにくい部分です。
それでは一つずつ解説していきますね。ちょっと長いですが、ぜひお付き合いください。
※「今すぐやりたい!」という方は、以下記事をお読みください。
(1)文字にしないと形にならない
キャラクターを作るだけなら、結構すぐに作れます。早いと10分もかからないでしょう。でも文字にしないとフワフワした状態で、いつまで経っても【完成】しません。
脳内で考えるだけだと、様々なアイデアが飛び交います。A案もいいけどB案もいい、などなど。考える楽しみはあるのですが、逆に「決まらない苦しみ」が生まれます。キャラクターの輪郭がぼやけて、どうにでもなる曖昧な存在になってしまうのですね。
しかし文字にすることで、輪郭がパキっと固まります。一本線が通ったといいますか「これで完成」と思う形に収まるのです。
またアウトプットすることで、脳内から完成キャラを放出させ、脳をスッキリさせる効果もあります。書かないで次にいってもいいのですが、書かなかったキャラは大抵寝たら忘れます。せっかく作ったのですから、キチンと文字にして保存することをオススメします。
ちなみに私が創作メモ込みで、ストーリーを公開しているのはそのせい。正直時間がかかるし、キャラを盗まれる恐れを考えれば、デメリットしかないでしょう。
本企画は成果報告という意味もありますが、書くことで私の脳内をスッキリさせるために書いています。また公開することで、世間様の評価を仰いでいる感じです。今のところ反応はありませんが……めげずに公開します。
(2)キャラクターに一貫性が出る
とある企画に応募するため、別途2人のキャラクターを作ったのですが、どこかフワッとしていました。
そこで本メソッドを試し、足りない要素を洗い出し。例えば出自が足りないとわかれば、各要素を眺めながら、どれが一番しっくり来るかを決めました。
するとキャラクターに一貫性が出ました。一気に力強いキャラクターとなり「こいつがどんな人物か」がすぐわかるようになったのです。
イチから作るのもいいですが、ライフパスは「どこか足りない時のチェック表」にも最適です。
「ちゃんと作れている!」と思う人ほど、一度は試していただきたいものです。もしかしたら今より魅力的なキャラになるかもしれませんよ。
(3)好きが入っているか疑問
どうも「要素を組み立てる」「ストーリーを作る」ことを重視し、都合よくキャラを組み立てた印象があります。「猫耳にする!」「お嬢様口調にする!」といった好みが出ず、本当に自分の「好き」が反映されているか自信がありません。
「作っていくうちに、自分の好きがキャラに入り込む」とのことですが、これは作っていくうちに見つかるのでしょうか。ひとまず、もっと作って検証したいと思います。
(4)得意・不得意がある
作っているとめちゃくちゃ思い入れがあるキャラと、「完成したらお別れだね」というキャラクターがいます。「超続きが気になる!」というキャラと、「あらすじ程度で十分」というキャラクターがいます。
これこそが「好き」なのかもしれませんが、自分の得意・不得意を突きつけられた気分になります。
ちなみに「得意だから早く作れる」といったこともなく、初ジャンルでもスラスラ作れるキャラもいます。「めっちゃ時間かかったから思い入れがある」といったこともなく、労力と完成度に相関性はないなーと感じています。
ただし「世間的にウケるか」「ヒットするか」は別問題。
私は「5人目:ドラゴス」が好きなんですが、世間的にウケるか自信ないです。発表媒体や演出の問題かな? いずれにせよ精進します……。
(5)人間って思った以上に多種多様
今回、自分の想像し得ないキャラが多数いました。でもこれって想像できないのではなく、【好きじゃないからと避けていた】結果かもしれません。そういった人々にフォーカスできたのは、今回の挑戦で得た最大の学びです。
例えば今回、結構クズキャラを作りました。日常生活だとお近づきになりたくないキャラですが、こういったキャラが話をかき乱したり一癖加えたりと、物語を面白くしてくれるんですよね。薄っぺらいクズじゃなく、重厚なクズに出会えたことで、物語にさらなる深みが出せそうです。
またそのキャラを書くために勉強も必要になります。このように興味のきっかけを、一番実用的な形で得られたのは幸運なことでした。
(6)自分の筆力の乏しさよ……
キャラはいいのに、ちゃんと書ける気がしない作品が多々あります。理由は「設定を組むだけの知識が私にないから」です。
たとえば歴史もの。私は歴史が本当に苦手で、地理も苦手で、政治も苦手です。つまり社会全般が苦手です。また森羅万象すべてにおいて興味が薄いので、書くとしたら、自分を奮起させてイチから調査する必要があります。どうでもいいけど、調査もめっちゃ苦手なんですよね。思考が脱線するので、知りたいことをまともに調べられた試しがありません。
改めて「もっと勉強しないとな!」と思いました。が、頑張りますぅ……。
(7)作るほど楽しくなる!
10月末は多忙だったのですが、それでも一日1人は作っていました。いちいちライフパスの表を引っ張り出すのは面倒ですが、労力も厭わないほどに作るのが楽しいんですよね。「いま自分、めっちゃ創作してる!」って感じがします。
遊んでいるように見えますが、キャラだけでなく物語も考えるので、実は「練習を兼ねたネタのストック活動」にもなっています。
ただ個人的に「やっぱり面倒だな」と思うのが、サイコロ振り。わざわざスマホを起動してネット検索して~と手間でした。スマホに触ることで、ついYouTubeとか開いちゃいそうですし。
だから事前に10回とか振って、ノートに数字だけ転写していました。それだと時間がある時にスマホ・パソコン不要で書けますからね。YouTubeに集中力を削がれません!
創作に行き詰った方ほど、ぜひ試してほしいです。成果も充実感もヤバイですよ。
知っててやらないのは損しかない
ここまで読んで、私が楽しんでキャラ作りしていることが伝わったでしょうか。問題点も次々露わになりますが、書くほどレベルアップしていくことを感じます。
「たった10人」と思うかもしれません。しかしたった10人でも、創作力はグッと変わります。見える世界が変わります。この機会にぜひ挑戦してみてくださいね。
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