練馬区老妻殺害事件公判傍聴記・2024年9月17日(被告人:Y・H)
2024年9月17日
東京地裁第18刑事部ACD係
713号法廷
事件番号:令和6年合(わ)第1号
罪名:殺人
被告人:Y・H
裁判長:野村賢
裁判官:横倉雄一郎
裁判官:廣瀬天晴
書記官:菊池佐代子
<法廷の風景>
この事件は、2023年11月、当時86歳のY・H被告人が、81歳の妻を絞殺した事件である。介護疲れかとも思われたが、事実はそう簡単ではなかった。
9時30分には、13人ほどが法廷前に並んでいた。9時40分、入廷が許される。
被告人の息子と、その妹らしき人、法廷内で弁護人に紙袋に入った何かを手渡していた。
記者席は8つ指定され、すべて埋まる。
傍聴席は、やや空席が見られた。
被告人側関係者席は二席指定されており、証人として出廷した被告人の息子と、その妹らしき人が座る。開廷前、二人で話をしている。
弁護人は、全部で5名ついていた。この規模の事件、認め事件としては、大弁護団である。白髪交じりの痩せた、眼鏡をかけた初老のカワサキ弁護人。白髪交じりの髪が後退した、丸顔の、眼鏡をかけた初老の男性。丸顔の中年男性。短いくせ毛の中肉の中年男性。眼鏡をかけた太った中年男性。
検察官は、これも三名と大人数であった。髪を真ん中で分けた青年である松永検察官。セミロングの髪の若い女。茶髪がかった中年女性、という顔ぶれである。中年女性の検察官は、開廷前、カワサキ弁護人に話しかけられ、笑顔で答えていた。
被告人は、被告用出入り口の所で頭を下げ、入廷する。やや早足に被告人席まで行く。髪は後退し、前頭部と頭頂部は禿げ上がり、残った髪は白髪である。小柄で、大人しそうな顔立ち。眉は下がっており、ややたれ目である。半そでの白っぽいワイシャツ、黒長ズボン、黒革靴風のスリッパ、という恰好である。補聴器をつけ、書記官に話しかけられる。座ってからは、手を膝で組んで、前を向いている。
裁判長は、浅黒く痩せた、真面目そうな顔立ちの、眼鏡をかけた中年男性。裁判官は、髪を立てたがっしりした体格の中年男性と、眼鏡をかけたがっしりした体格の青年。
10時より、Y・H被告人の第三回公判は開始された。
裁判長『本日は、論告弁論。早速聞きたい』
検察官の論告が、裁判員、裁判官に配られ、論告が開始される。若い女性の検察官が論告に立ち、裁判員たちの方を向いて、語り掛けるように論告を行った。
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