練馬区中学校校長強姦致傷事件公判傍聴記・2024年11月27日(被告人:北村比左嘉)
2024年11月27日
東京地裁刑事8部ADE係
718号法廷
事件番号:令和6年合(わ)第34号等
罪名:準強姦致傷、児童買春、児童ポルノ法違反
被告人:北村比左嘉
裁判長:細谷泰暢
書記官:小野将成
9時40分、10人ほど法廷前に並んでいる。9時50分には、20人以上に増える。結局、30人以上となる。
記者席は8席指定され、すべて埋まる。
被告人は、保釈されているらしく、法廷外から入廷する。前髪は白髪であり、髪は短め。眼鏡をかけた、くすんだ肌、中肉の初老の男性である。グレーのスーツ、白いワイシャツ、青いネクタイという恰好である。座ってから、じっと伏し目がちである。どこか暗く、大人しそうな印象。
弁護人は、眼鏡をかけた3~40代の男性。ピンク色のファイルを机上に置いている。
検察官は、髪の短い青年と、眼鏡をかけたがっしりした中年男性。青年検察官は、弁護人に話しかけていた。記録を机上に積み上げている。
裁判長は、スキンヘッドの中年男性。裁判官は、頭頂部の薄くなった中年男性と、頬のこけた痩せた青年。
裁判員は、中年女性3名、青年、眼鏡をかけた中年女性、痩せた眼鏡をかけた中年女性。
公判は、10時より開廷した。
裁判長「北村さん、前回に続き、審理する」
被告人『はい』
裁判長『近藤証人の尋問』
検察官『証拠を』
検察官提出の証拠は、女性の外陰部についての統合捜査報告書。外陰部の名称について。図2の陰部を拡大したものを示し、尋問することも。以上。
証人が入廷する。大柄でがっしりした、禿げ上がった初老の男性だった。近藤トシカズ証人。声は大きく、陽気な印象の男性だった。宣誓を行い、偽証罪について注意が行われる。
まずは、青年検察官のニシカリが尋問に立つ。
<ニシカリ検察官の証人尋問>
検察官『医師、和歌山県立医科大学の教授』
証人『はい』
検察官『弁護人に開示しているものを示す。一枚目、貴方の経歴』
証人『はい!』
検察官『二枚目、貴方の経歴』
証人『はい!』
検察官『教授としての義務は』
証人『法医学、亡くなった人の解剖をして、死因、怪我のでき方、明らかにする。その他、生きた方の、暴行受けた方、加えた方の傷の状況、鑑定するのも、仕事です、はい』
検察官『何回年間解剖』
証人『240~250になろうかと思います』
検察官『生きた人体の鑑定は』
証人『年間20~30の間、生体検査になります』
検察官『怪我の有無、画像見て、診断は』
証人『それも結構あります』
検察官『年間』
証人『60~80件ぐらいは。見て、写真鑑定することあります』
検察官『生きてる人、画像見ては』
証人『20~40くらいは対象と、少なくとも』
検察官『平成22年6月27日発生の、被告人の準強姦致傷、被害者の陰部を診断した』
証人『はい』
検察官『資料は』
証人『いわゆる動画ですね。動画並びに静止画にした写真。静止画はデータいただいて、自分のPCでさらに拡大した。可能な限り鮮明に、確認した』
検察官『平成22年6月12日に撮影された、被告人が被害者に性行為に及んだ動画』
証人『はい』
検察官『何が映りこんでいる』
証人『被害者の外陰部、非常に大写しに撮影されている』
検察官『Aさんの陰部、拡大状況、鮮明さ、状態は』
証人『鮮明さ、一番大事にする。写真鑑定行ったが、写真の質、標準以上、十分判断できる』
検察官『拡大は』
証人『陰部局所的に写されているものあり、大きなPCで確認したもの、拡大続けると不鮮明になるが、確認できるほど拡大。クオリティが良かった』
検察官『診断名は』
証人『外陰部の粘膜傷害』
検察官『診断期間は』
証人『一週間。最大の傷害であろうと』
検察官『どういう怪我ですか』
証人『粘膜傷害、陰部、粘膜でおおわれている。捲れる、剝がれるなど総称して、粘膜傷害と判断しました』
検察官『診断の根拠は』
証人『外陰部に炎症反応と判断できる所見認めて、粘膜傷害あったと』
検察官『炎症反応とは』
証人『体の一部刺激受けたり、局所の組織、壊れる。組織壊れたら直そうとする。その最初に起きるの、炎症反応。起きるということは、傷害が起きてる』
検察官『兆候は』
証人『炎症反応、四つの兆候。まず、発赤、腫れること、腫脹。三つ目、発熱。四つ目が、痛み、疼痛。ですから、医学的に、発赤腫脹発熱疼痛と、四つ。学生レベルで教育される。古くからとらえている』
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