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原爆傷害調査調査委員会を通じて伝えたかったこととは、、、
だんご院長です。
訪問マッサージの治療は健康保険を使いますので、
負担額というのは、年齢とか所得とか利用者さんによって異なります。
また、被爆者健康手帳を持っている方の負担額は0です。
被爆者健康手帳は、
原爆投下の直後に降った黒い雨に遭った方に交付されるもので、
一般的には原爆手帳と呼ばれてます。
この手帳を持っていると、医療費はタダ(水戸黄門の印籠みたい)、
また、障害を伴う一定の疾病にかかっていると認定された方には、
毎月34,900円の健康管理手当が支給されます。
亡くなったボクの父もこの手帳を持っていて、
しかも一定の疾病ってやつにかかってましたから、
医療費払わんでよくて、毎月健康管理手当がもらえる、
ほんとありがたいと言っていたことを思い出しました。
何が言いたいかというと、ボクは被爆二世なんだ!ということが
言いたかったのですが、少々回りくどくなってしまいました。
先日、手帳をお持ちの利用者さんとお話ししていたとき、
「比治山のABCC」という言葉が出てきたんです。
ABC包囲網なら知ってるけどなぁー、ABCCって何?みたいな感じで、
ボクはよく分からなかったので、そのときは聞き流したのですが、
気になったので帰ってから調べてみました。
ABCCとは、原爆傷害調査調査委員会
Atomic Bomb Casualty Comission
略してABCC
原爆による傷害の実態を詳細に調査記録するために、
原爆投下直後にアメリカ合衆国が設置した民間機関でした。
広島市と長崎市にあります。
広島市は、旧陸軍墓地があった比治山の山頂に建てられました。
カマボコ型の建物が特徴的です。
この建物何だろう?厩舎かな?と思う人も多いのでは、、、
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ちなみに、
旧陸軍墓地は今も比治山にありますから、墓地が移設されたんでしょう。
ボクが10年くらい前に旧陸軍墓地を訪れたときは、すごい廃れていて、
ひどいなぁー、どうにかならんもんかなぁーと思ってましたが、
今はきれいに整備されてます。
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で、このABCCという機関、
調査することが目的だったので、治療はしなかったんです。
だから、被爆者が健康診断を受けても結果がココに送られるだけ。
「自分たちは原爆の効果を調べるための研究材料にされた!」と
被爆者の多くが証言して、相当批判されたという黒歴史があります。
現在はといいますと、日米共同出資運営方式の
公益財団法人放射線影響研究所として
原爆放射線の健康影響について調査研究活動を行っています。
その広島の放射線影響研究所も建物老朽化が原因で
広島大学病院、広大医学部がある広島大学霞キャンパス内に
移転することが決定しました!
霞キャンパスは比治山の麓ですから、とても近距離の移転です。
カマボコ型の建物の跡地はどうなるんでしょうか?あと、
利用者さんはABCCの話しでボクに何を伝えたかったんでしょうか?
本日も最後まで読んでくださり憚りさんえ。