ゴールポストの位置は変え放題!厚顔無恥の厚生年金政策
だんご院長です。
昨日は健康保険のことを書きましたが、
これに関連して、健康保険とセットの厚生年金について、
加入要件の適用を拡大することが大きなニュースになってます。
厚生年金って、もともとは、
臨時雇用される人や季節的業務に従事する人以外で、
就業規則や労働契約などに定められた
一般社員の1週間の所定労働時間および1月の所定労働日数の
4分の3以上働く従業員が加入するものでした。
従業員とは、正社員、契約社員、パートタイマー、アルバイトなど
雇用される人です。
それが、2016年10月から変更になって、
従業員数500人超(501人以上)規模の会社については、
一般社員の1週間の所定労働時間および1月の所定労働日数が
4分の3未満であっても、
・週の所定労働時間が20時間以上
・雇用期間が1年以上見込まれる
・賃金の月額が88,000円以上
・学生でない
これらの要件の全てを満たす従業員は短期労働者として被保険者になる。
と、加入要件を緩和しました。
その半年後の2017年4月からは、
従業員数500人以下の企業でも、労使が合意すれば、
適用を拡大できるようになりました。
そして、2022年10月からは、
従業員数を100人超(101人以上)規模に変更し、
しかも、雇用期間も1年以上から2ヵ月を超えてに変更し、
加入要件をまた緩和しました。
さらに、2024年10月からは
従業員数 50人(51人以上)超規模に変更することが
決まっています。
どんどん加入要件を緩和して、厚生年金適用者を拡大しています。
政府のやりたい放題!これ相当やばい状態です。
100年安心プランといっていたのが2004年ですから、
あれから20年もたたないうちにどんどん制度変更して、
保険料負担者を何とか確保しようと必死です。
従業員の人数要件が撤廃されるのは時間の問題で、そうなると
短期労働者という概念も撤廃されるでしょう。
何がしたいかというと、
企業が雇用する従業員は全て厚生年金の被保険者だ!
これにしたいんでしょう。
健康保険と厚生年金は労使折半ですから、
企業側にとって負担感が大きいんですよ。
特に中小零細弱小家業にとっては死活問題です。
「そんな社会保険の支払いくらいでヒィヒィ言うような
儲からん会社は退場しろっ!」
と言われればそれまでですが、
経営状況を圧迫させる原因になることは間違いないでしょう。
それにしてもほんと腹立たしい。(# ゚Д゚)
30年以上も国の成長を停滞させておいて、
一方で消費税をはじめ、国民から搾取することしか考えないんですから。
「政治家さん、しっかりしてください。」と言っても無理なんですかね。
あのノートはどこ行ったんや?
やはり大事なのは「どうなるか?」よりも「どうするか!」
本日も最後まで読んでくださり憚りさんえ、