【眞下公翔選手】2024.10.18 WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE vol.25 FIGHT WEEK🥊
眞下公翔選手ってどんな人?
所属:横浜光ジム
生年月日:2002年11月1日 (21歳)
身長:175cm
出身:京都府
デビュー:2022年9月3日
通算成績:9戦8勝(6KO)1敗
スタンス:サウスポー
フィリピンで初黒星で絶望した前戦。本来の目標に気づいた2か月間の話
ーー前回のフィリピンでの試合前はどのようにお過ごしでしたか?
ずっと勝ってきましたし、『次の試合も勝ったらランキングに入るかもしれない』と言われていました。だからしっかりKOで倒してタイトルマッチに臨めたら、と思って試合に挑みました。
海外の試合は慣れている方で、メキシコ、フィリピン、タイで計4回海外で試合しています。
ただ、前回のフィリピンは暑くてすぐバテました…。調整も大変でしたし、試合が始まっても水分が足から一気に抜けたので、足が動かなくてしんどかったです。 あとは、食べ物が変わったことも大変でした。計量が終わってから食べる物をいつも固定で決めているので困りましたね。
ーー計量後はいつも何を食べているんですか?
計量後は消化に良いうどんを食べる、と決めてます。でも、今回は計量会場で食べ物が用意されていて、帰るまで我慢ができなくて…。その場でフィリピンの食べ物を食べてしまいましたね…。油っぽくて胃もたれしました(笑)結局翌日の昼ぐらいまで胃の中に残ってました…。
ーー海外あるあるの1つですね…。試合後のお話を伺えますか?
初めての負けだったので、「もう終わったな」と絶望しました。
今までずっと勝ってきて自分が積み重ねていたことが正しいと思ってボクシングをやってきていたので、全部を否定されている気分でした。
ーー「終わったな」と思った理由は、無敗を目標とされていたからですか?
そうですね。元々、僕はエドウィン・バレロ選手のようにパーフェクトレコードを目指していたんです。でも1年前の日中戦で判定までいってしまって、パーフェクトレコードは諦めました。気を改めてそれ以来無敗にこだわっていたので、「いよいよ終わった」と思ってしまいました…。1人で試合のこと色々振り返っていたのですが、 無理矢理動かないとダメだなと思ってすぐに練習を再開しました。
性格的には切り替えが早いタイプではなくて、自分の中でも無理矢理感はありました。それぐらい自分で奮い立たせないと切り替えが難しかったですね。負けた後は自分のボクシングが否定された気分だったので、「このシャドーでいいのかな」とか「そもそもシャドーしていいのかな」とすごく怖かったです。
ーー切り替えの時に支えになった出来事などありましたか?
同じジムの内構拳斗先輩が「目標が世界王者なら、無敗はこだわるところじゃない」と声をかけてくれました。いつもはふざけていますけど、しっかり話を聞いてくれて本当に良い先輩です。試合前も減量のための銭湯に付き合ってくれて、先輩の中でも1番お世話になっている人です。
ーー本来の目標に気づかせてくれたんですね。
接近戦の練習になったメキシコ合宿。
普段の練習は石井会長ミットでスタミナ作り!
ーー前回の試合前に行かれていたメキシコ合宿のお話をお聞かせください。
過酷でしたね(笑)その場で待つように言われてから2、3時間待たされることが多くて、練習内容よりも時間のルーズさの方がしんどかったです。最後は、約束された時間よりも2、3時間後に行って調整していました(笑)
ーー時間のズレは練習にも響きますね…(笑)メキシコ合宿で吸収されたことなどありましたか?
メキシコは、日本とはボクシングスタイルが違うので「こういうスタイルもあるのか」と新しい発見がありましたね。メキシコは、そっと歩きながらガードをしっかり傾けて入ってくるスタイルなので接近戦の良い練習になりました。
普段の試合中や練習中では「どうやって倒そう」と考えすぎてしまったら、反応が遅れてしまうのであんまり考えていないんです。練習していたことが勝手に出たら良いなと思いながら練習を積み重ねています。
戦う相手もキャリアがある選手が多いので「こう来たからこう返そう」と考えていたら反応が遅れて絶対負けてしまうと思っています。
なので、技術面というよりもパワーやスタミナなど他の部分で相手のボクシングを崩していこうと思っていますね。
ーー「パワーとスタミナで」という話が出ましたが、眞下選手の体力維持の秘訣などありますか?
特にないですね。でも、会長がもってくれるミットはインターバルなしでやるので、そのおかげで鍛えられているかもしれないです(笑)あとはスパーリングのラウンド数も多くしているので、体力はつけられているかもしれないです。
ジムでスパーリングパートナーに困ることはなくて、 まだデビュー前の最近ジムへ入ってきたアマチュア出身の選手とすることが多いです。堀池君とですか?堀池君(堀池空希選手)は軽く相手にしてもらうくらいですね。本気で相手にされると僕が持たないので…。
あと、前の試合の時は三代さん(三代大訓選手)ともやらせてもらっていたので良い経験でした。
三代さんは何も考えずに向き合ったら全く相手にならない相手なので、「どう入ろう」「足をどう動かしたらいいか」など色々考えてボクシングをするようになりました。
適当に打っても当たらないですし、きちんと考えないと攻撃もできない相手なので、攻撃の部分を深く考えるようになったと思います。
目指すは世界王者。「次も見たいと思ってもらえる選手になりたい」再起に向けた話。
ーー再起戦となる今回の試合のテーマはありますか?
前回は、自分のボクシングができずに相手に飲み込まれてしまったので、今回は自分のスタイルで相手を崩していきたいと思っています。自分のやりたいことを全て試して、相手に何もさせないでしっかり勝ち抜こうと思っていますね。
相手にプレッシャーを与えながら自分がひたすら打つイメージをしています。自分の戦い方の傾向として、攻撃の時に頭から突っ込んで、パンチが当たらないことが多いんですよね。なので、今回の試合は身体を残しながら打つ練習をメインにしています。
ーー対戦相手の試合は見ましたか?印象を教えてください。
実は全然観れてなくて。会長から「上手い系らしいよ」とだけ聞いてます(笑)ただ、相手の戦績は無敗なので気を抜かないで再起戦に臨みます。
ーー初めて眞下選手の試合を観る方に、どのようなところを見てほしいですか?
やっぱり倒さないと注目してもらえないと思うので、しっかり倒して僕を知らない人にも興味を持たれるような展開にしていきたいです。それで注目される選手になりたいですね。
あと、最近試合で倒していないので、倒して勝ちたいという気持ちが強いです。「次も観たいな」と応援してくださる人が増えるような試合をできたらいいなと思っています。
次戦は倒して勝って、世界戦に向けてアピールしたいと思っています。
総合格闘技がきっかけでボクシングの世界へ。インスタのアカウント名の由来はライアン・ガルシア!
ーーボクシングにハマるきっかけは何でしたか?
「格闘技ってかっこいいな」と思ったのがきっかけです。男の人は「強くなりたい」という理由で格闘技を始める人が多いと思うんですけど、自分も同じ理由です。
やるからには中途半端ではなくて上を目指したいなと思って、18歳から本格的にボクシングをし始めました。
ーーきっかけとなった試合はありますか?
総合格闘技のエメリヤーエンコ・ヒョードル選手の試合でした。倒して勝っている姿が印象的でした。総合格闘技もボクシングでも派手に倒している人を見たら惹かれますね。
ーー憧れの選手はいらっしゃいますか?
先ほど話したエドウィン・バレロ選手と、ライアン・ガルシア選手がすごく好きです。同じジムだと堀池君が憧れです。
映像で見る選手ももちろん良いですが、堀池君と一緒に練習をしていると間近で研究できるので「こんな風になりたいな」と思うことが多いです。
ーー眞下選手のInstagramのアカウント名はyokohama Ryanですよね!ガルシア選手を好きになったきっかけは何だったんですか?
前からガルシア選手は知ってたんですけど、メキシコ合宿に行った時にガルシア選手が人気で動画を頻繫に見るようになりました。めちゃくちゃ強いし、しかもルックスもいいじゃないですか。ガルシア選手の大振りの左フックでKOする姿は憧れます!
その後ガーボンタ・デービス選手に負けた時はショックでした…。
最近はドーピング検査に引っかかったり…、ファンとして悲しいですね。
ボクシングを始めて食べ物のことしか考えられなくなった? プライベートを深掘り!
ーーいつもお休みの日は何をされることが多いですか?
減量をしていない時は、ボウリングや食べ歩きとか外へお出かけすることが多いです。
元々関西に住んでいて、関東だとボクシングの友達しかいないんです。僕はボウリングやスポーツをするのが好きなんですけど、ボクシングの友達を休日に誘っても「動きたくない」と断られます(笑)
なので必然的にご飯を食べに行くことが増えましたね。減量中はできる範囲で動きたくないので、基本家でゆっくり動画を見ることが多いです。
ーー同じジムの方と一緒にお出かけすること多いですか?
そうですね。堀池君とか、あと高君(高優一郎選手)と遊んでもらうことが多いです。
最近は同じジムの1個上の小林君と上野に食べ歩きに行きました!身体に悪い物やカロリーが高い物が好きなので、ケバブとかスムージーとか色々食べました(笑)
ーー食べ物の話をしている時、とても楽しそうです(笑)他に趣味などはありますか?
元々は筋トレが趣味だったんですけど、筋肉で体重が増えてしまうので趣味が食べることに変わりました。ボクシングを始めていなかったらそこまで食に執着していなかったと思います。ボクシングを始めてからずっとご飯のことを考えていて、朝ご飯を食べたらもう昼ご飯のことを考えてます(笑)
ーー食べることが大好きなのはボクサーあるあるですね(笑)ありがとうございました!
★U-NEXTでの視聴はこちらから
10月18日(金)17時35分配信開始
17時45分試合開始
https://video.unext.jp/freeword?query=WHO%27S+NEXT&lc=LIV0000006496