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「時間が短い」を侮ってはいけない

昨日の暖かさとは一変して、今日は風が冷たく気温の低い1日でした。
1日中、どんよりした曇り空でしたが、夕方空を見上げると雲の間から青空が見えていました。
明日の朝は、冷え込みそうです。

今日、午前中は、店舗改善指導を担当している銀行の、内定者研修でした。
コロナ感染前は、東京、大阪、広島の3会場を回って対面の研修を行っていましたが、昨年から入社までの説明会や研修会は、すべてオンラインで実施することになりました。対面研修ばかり行っている私が担当する、数少ないオンライン研修です。

私が担当する時間は1時間で、テーマは「入社までに実践できるようになっておくこと」にしました。
時間が短いので画面共有はせず、手書きのテロップを見ていただきながら、内容を絞り込んでお伝えしました。画面に印刷された資料を投影するより、テロップを見せる方が、印象に残るのです。

昨年もこのパターンで内定者研修を行ったところ、4月の研修で、新入社員の方が「内容がとても分かりやすく印象に残りました。あの研修を受講して今日までの3か月、自分なりに実践してきました!」とおっしゃっていました。

今日の研修も、皆さん、テロップをしっかり見ながら受講してくださっていました。最後に何人かに受講した感想を伺ったところ

「メモの取り方をはじめて教えてもらえました。早速、大学の講義で活用します」
「これからは、メモを『忘れるために』取ろうと思った」
「考えをわかりやすく伝えることは、意識して行っていたけれど、相手の話を聞くことができていなかったので、聞くことを大切に会話をしていきます」
「聞き方のチェックリストで、〇が望ましい項目が、△や×が多かったので、〇が増えるように聞くことに力を入れます」

など、明るい表情で気づいたことや実践したいことを話してくださっていました。

私の研修は、長くても半日(3時間~4時間)の場合が多く、1日研修や2日研修は多くありません。
時間が十分取れないときは、1時間以内のこともあります。平日の勤務時間中に研修を受講していただくことが多いので、打ち合わせのときに、まず、どれくらい時間を取っていただけるかを確認しています。

そして、限られた時間の中で、現状と研修で目指すゴールを明確にして、必要な内容を組み込んでいきます。
ご要望がたくさんあっても、盛り込み過ぎないこと。
時間をオーバーしないこと。
事前課題を提出していただいたり、Q&Aを参考資料として提出させていただいたりして、限られた時間+αの内容にしています。

短時間の研修は、講師の力量が問われます。
1回の研修で出来ることは限られているし、1回研修を受講した程度で劇的に変容するわけではありません。

「もう少し研修を受けたかった」
「次はこんな内容の研修を受講してみたい」
と思ってもらえることを大切にしています。そうやって、リピートにつなげています。
ですから、短時間の研修こそ、「腕の見せ所」「次につながるチャンス」だと思っています。

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