手帳の活用で得られたこと
12年前から、毎日欠かさずほぼ日手帳にその日の出来事を中心に記録を取り続けています。書くだけでなく、いろいろ貼り付けたりページを付け足しているので、1.8センチの手帳が1年経つと12センチあまりに膨れ上がります。
私が尊敬している、元リッツカールトン日本支社長の高野登さんが、よく、
「誰でもできるカンタンなことを、誰もが出来ないレベルでやると、視座が変わり、独自のやり方を編み出せるし、それが選ばれる条件でもある」
とおっしゃっています。
来年から手帳に毎日記録をつけていこう!と思っていた2011年11月に、高野登さんのセミナーを受講し、高野さんのその言葉が私の行動に火をつけました。
その言葉通り、手帳に記録をつけていくことで、高野さんに「手帳と言えば大西さん」とおっしゃっていただけるようになりましたし、お会いする方に、手帳を見ていただくことで会話や交流が発展しています。
ても、決して、手帳を分厚くすることが目的ではありません。毎日記録を取り続けていった結果、分厚くなっただけのことです。
手書きより、デジタルの方が良いという方もいらっしゃいますから、皆さんに手書きを進めているわけではありません。
デジタルでも紙でも何のために使うか?
目的を持って、目的に添っていることが大事です。そしてもう一つ、大事なことは、入力や記入して終わりではなく、それを使いこなしているかが大事です。
私は、手帳に記録をすることで得られたことが、たくさんあります。先日、手帳にそれを描いてみました。
オレンジのマーカーで囲んだ内容が、記録を取り続けたことで、実現できたことや、これまで取り組んでいたことがよりスムーズにできるようになったものです。
その中間にあるものは、頭の中から取り出して言葉にすることでアップしたスキルことです。
どれも、本を読んだりセミナーを受けること以上に価値のあるものですし、実践から得たことであり、オリジナルなものになっています。
目標としていた本の出版や、仕事の発展はもちろんですが、明らかに、12年前の私から現在の私は進化しているのがわかります。
研修講師は、提供するコンテンツや進め方だけではなく、自分自身も商品やサービスの一部。変わり映えのしないものを提供していたら、いつかは提供する機会を失ってしまいます。
自分自身を進化するために、外から新しいものを取り入れるだけでなく、自分自身が持っているものにさらに磨きをかけていく。
それも、自分を進化、変化させること。
私にとってそれが、手帳への記録とその活用なのです。