言葉の力
今日は1日家に籠って、来週からのスケジュールを立て、研修や店舗改善指導の準備を進めていました。
来週から10月下旬まで、平日は店舗改善指導と研修、休日は研修資料や報告書の作成でぎっしり埋まっています。
銀行の店舗改善指導なので、お盆休みはありません。
緊急事態宣言で、6月はゆっくりできたので、前倒しでゆっくりできたと思えばいいか!(笑)このまま、年末まで一気に駆け抜ることになりそうです。
コロナの感染が全国的に拡大していて、広島も徐々に感染者が増えています。
でも、私が担当させていただく仕事は、オンラインは一つもありません。すべて対面での研修、現場に足を運んでの改善指導です。
コロナ感染拡大によって、研修が対面ではなくオンラインに切り替わった講師仲間がたくさんいますが、私はずっと対面にこだわって仕事をしています。
研修は、今後オンラインに移行していくかもしれませんが。現場改善指導はオンラインではできません。
現場に直接足を運び、くまなく様子を見せていただき、見ている間に耳に入ってくる様々な話をキャッチし、担当者とやり取りをしながら、改善や成果につながる提案を行っていきます。
現場は「気づき」という宝の山です。
実際にどのような仕事が行われているのかを見せていただくことは、私にとっての学びでもあります。
本やセミナーで学んだだけでは、現場でモノは言えません。
最前線で仕事に携わっておられる方は、最新の知識やテーマではなく、今、この状況を、どうすればよいのか?具体的なアプローチが知りたいのです。
同じ視点に立って、同じ状況を一緒に観ながら、よりよいアプローチを考えて提案させていただくことが、皆さんの納得感につながり、信頼していただくことに繋がります。
現場改善指導が面白いのは、その仕事を通して言葉が生まれることにあります。一つとして同じ現場ではありませんから、そこで生まれた言葉は使い回しがききません。
あらかじめ用意した言葉ではなく、その場でしか使えない言葉。考えなくても自然に口から出てくる言葉。
「言葉が刺さりました」「その言葉がしっくりきました」「一つ一つ腑に落ちました」とよく言ってもらうのですが、正直なところ、私はどんなことを伝えたかあまり覚えていないのです。内容は覚えていないけれど、確信と熱意をもって言葉を伝えています。
その言葉が、現場の皆さんにとって、意欲的に取り組むきっかけになっていれば嬉しく思っています。
仕事の準備をしながら、久しぶりに「プロフェッショナル仕事の流儀」の録画を観ました。
宅配ドライバー永澤さんのお話。私の前職が物流会社で、今も永澤さんと同じ会社の配送センターで早朝のアルバイトをしているからかもしれませんが、言葉の一つ一つが心に響きました。
志を持って、実際に現場で仕事をしている人の言葉には力があります。
荷物の一つ一つに意味があり、思いがある。
ひと手間掛けたことで喜んでもらえる。苦労の数だけ笑顔になれる。
大変そう、忙しそうというマイナスの印象を与えない。
走っているのは急いでいるためではなく、お客様とのちょっとした会話をする余裕を作るため。
仲間がいる限り、誰かに必要とされている限りこの仕事を続けたい。
人と人とをつなぐ仕事のプロフェッショナルとは、人を笑顔にすることができる人のこと。