オリジナルなモノを創り出すためには?
元リッツカールトン日本支社長の高野登さんが、昨年、「オリジナリティ」について投稿されていました。
高野さんは、
「オリジナリティとは、ゼロから何かを生み出すものではなく、すでにあるものを組み合わせることがその第一歩になる」と語っておられました。
高野さんのお考えに、私もとても共感しています。
ゼロから何かを生み出す必要はないけれど、オリジナリティを生み出すためには、多くの時間と工夫が必要だと考えています。
机に向かって頭を悩ませても、生み出されるものではありません。
高野さんのブログを読んで、はじめて高野さんにお会いして、講演をお聴きしたことを思い出しました。2011年11月、広島で講演会が開催されたときのことです。
お会いして直接お話を伺いたいと思っていましたので、お話の一つ一つが心に響きました。
その中で一番印象に残ったのが、「誰もができる当たり前のことを、誰もができないレベルでやる」という言葉でした。
実は、翌年から手帳に毎日その日にあった出来事を記録していこう!と考えていたので、高野さんのこの言葉をお聴きして、10年は続けよう!と決めました。
1日24時間の中で、このページに残しておきたいことを、夜寝る前に記録していこう。そして、毎日続けて365日後に、この手帳が MY HISTORYになっていればいいな!
具体的なことや書き方は決めていませんでしたが、何のために記録を取り続けていくのかは決まっていました。何か新しいことに取り組むとき、多くの人は仕組みややり方を学ぼうとします。でも、私はやり方も仕組みも、後付けでいいと思っています。大事なのは「何のため」つまり目的です。そして、次に大事なのが、「いつ行うのか?」と「どれくらい時間をかけるのか?」です。
これはSNSやブログも同じです。最初にあれこれやり方を学ばなくても、続けていけば形は整ってきます。やり方を知っていても続かないのは、投稿したい内容がみつからない、投稿に時間がかかるため。ネタのストックが一番大事です。
いろんな方が、SNSの特長や使い方を紹介されていますが、投稿し続けるのは自分自身。ネタは自分で考えるしかありません。
そのことを考えず、やり方を知って、いざ始めたけどなかなか続かない。
さらに「続けるための仕組み」を探したり教えてもらったりするけど、さらに負担に感じて、やがてやめてしまう。
毎日続けなくても、書くネタをストックする→投稿・発信するを習慣にする方が、楽しく発信できます。
手帳に記録することは、仕事には直接関係ありません。しかし、”時間があればやろう”では、仕事やプライベートが立て込んでくると、後回しになって、できなくなります。そして、いつのまにか続かなくなってしまうのです。
「毎日続ける!」に根性や忍耐は必要ありません。必要なのは、目的と時間を明確にすること。そして習慣にすることです。
目的を明確にして記録する時間を決めたから、1年目から毎日欠かさず記録を取り続けられました。そして、毎年、分厚いMY HISTORYが完成していきました。
「誰もができる当たり前のことを、誰もがやらないレベルでやる」
それこそが、私が考えるオリジナルなものを生み出すこと。
単に「手帳に毎日記録を取る」という作業を、愚直に実践することで、次々と嬉しい変化が起きていきました。やり方や仕組みは、続けていく中で工夫し、編み出していきました。見よう見まねで始めたことですが、やっていくうちに自分サイズが欲しくなる。それがオリジナリティにつながっていくのかな?と思っています。
そして、「手帳に毎日記録すること」を通して、
考えてばかりいない。
人からの評価を気にしない。
実践したことを丁寧に振り返る。
というスタンスが確立されました。10年続けることができれば、あとは独自路線を突っ走るだけです。
2023年がスタートして今日は3日目。今年も、1月1日から手帳の記録がはじまりました。12年目の今年は、どんなふうに進化していくのか楽しみでワクワクしています。