専門学校の講義から生まれた「3スプリットメモ」
2022年9月に、「手書き3分割で情報を整理する3スプリットメモ術」(同文舘出版)を出版しました。
長年、手書きにこだわり続けてきましたので、出版するなら「手書き」「メモ」「ノート」「手帳」に関することをまとめたいと思っていました。
「3スプリットメモ術」とは、メモした内容を活用しやすくするために、メモ帳を3分割して情報を書き込んでいく方法です。
私が毎日記録を綴っている手帳も3分割して使っています。
実は、この3分割メモは専門学校の講義で、講義終わりに書いて提出してもらう感想レポートから生まれました。
講義の終わりに感想を書いて提出してもらうのは、講義を担当し始めた25年前からずっと続けてきていました。
最初は、前述の写真のように分割せずに、感想だけを書いてもらうようなフォームでした。
しかし、年々、「よかった」「面白かった」というような漠然とした内容で、1行か2行しか書けない学生が増えてきました。
感想レポートの目的は、修了試験で「講義を通して気づいたことや内容の活用」について書いてもらうので、書くことに困らないように、毎回アウトプットとしてもらうためでした。
しかし、毎回、漠然とした内容では、修了試験の準備にはなりません。
そこで、このレポートを、感想だけではなく、ノート代わりに講義内容も記録してもらうようにしました。
この形式にしたことで、学生たちから
①講義の要点を、自分の言葉でまとめられるようになった
②要点を書いているので、それに対しての感想や気づきが書きやすいし、具体的に書ける
③毎回の講義の要点と感想が、1枚のシートに書いてあるので、振り返りやすい
④修了レポートに書く内容をまとめやすい
という感想が寄せられるようになり、喜んでもらっています。
さらに、感想レポートを3分割にして書いてもらうことで、修了試験の内容も、ロジカルで、一人一人の講義を通しての変化が具体的に感じ取れるようになりました。
学生たちは、文章力が衰えているわけではなく、何をどのように書くかがわからないだけだったのだと思いました。
分けると分かりやすいし、書きやすいのです。
今年、講義を担当させてもらっている学生さんたちは、個性派ぞろいだし、講義の内容にも大いに関心を持ってもらっていて、毎回、提出してもらっているレポートも読みごたえがあり、コメントを書くのが楽しみなのです。
その一部をご紹介します。