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他人は変えられない
「LGBTQ」「ダイバーシティ」「女性活躍推進」…。最近新聞でも、研修のテーマとしても、よく耳にするようになったテーマです。
どのようなテーマであっても、長年学び続けていると、そのテーマが様々な問題の解決に有効だと思うようになり、浸透することを強く望むようになります。
研修講師は、その様々なテーマについて理解を深め、正しい認識を持って伝えることを仕事にしています。そして、それは何のためかというと、皆がもっと快適に、安心安全に人と関わり、自分らしい人生を歩むお手伝いのためであると私は考えています。
その役割を果たす上で大切にしたいのは、そのテーマについての理解や認識のない方、反発したり抵抗している人に対して、
自分を基準にして話をしたり、自分の枠組みを振りかざさないことです。
たとえ相手の考えや発言に問題があり、その人の言動が周り悪影響を及ぼしていたとしても、
相手を否定しないこと
自分と同じような考えや枠組みを大切にしている人たちと、そのような人の言動について一緒になって悪く言わないこと
それが、自分自身が大切に思い、伝えようとしているテーマとは矛盾した言動になってしまうからです。
相手には相手の枠組みがあります。大切にしてきた考えがあります。
無意識に沁みついてしまった枠組みや考えかもしれません。
「それは違います」「それは古い考えです」と言われると、自分自身を否定されたように思わせてしまうかもしれません。
「自分は正義で相手は悪」
仲間うちで話されている内容をふと耳にしたとき、そう聞こえてしまうのは私だけでしょうか。
自分が大切にしていることを、振りかざしたくなる瞬間、”私はまだその大切にしているテーマについて自分自身の中で咀嚼できていないな”と思うようにしています。
わたしに出来ることは、私が大切にしている考え方や関わりを、私らしく表現して自分の人生を豊かにしていくこと。ただそれだけです。そういう様子を見せながら自然体で関わっていくことで、まず安心安全な瞬間を創り出し、お互いの違いについて対話を深めることができればいいなと思っています。