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#05 能面ってちょっと知るだけで結構面白いんですよ
前回#04では、
ほんの束の間「成功感覚」を味わったことをお伝えしましたが、
「なぜ売れたのか?」を分析してみました。
当時まだまだNFTアーティストの絶対数が少なくて珍しかったから
ビジュアルが良かったから
キャラクターが多種多様で面白かったから
日本らしい作品だったから
主に外国人に売れたので、3と4の要素が大きかったのかなと思います。
Twitterで英語で発信し、マーケットプレイスでの作品紹介も全て英語表記して、できるだけ外国でNFTに興味ある方の目に触れるようにしました。
さて、ここでいくつか実際のNFT作品を紹介したいと思います。
Noh Maskシリーズの#01が「小面」。
「こおもて」と呼びます。
能では、お面のことを、「おもて」と呼びます。
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「小」は「かわいらしい」「若くて美しい」という意味。
この「小面」は、女面の中でも代表的な面です。
次に「十六(じゅうろく)」。
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十六は、16 歳という若さで殺された平家の若い貴族「平敦盛(たいらのあつもり)」の顔立ちをモデルにしたと言われています。瞳の造形により、おだやかでありながら戦いに臨む雰囲気を演出しています。
そして、「生成(なまなり)」。
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この「生成」は怒りと嫉妬に満ちた女性を表していて、鬼になる第一歩です。激しく哀れな表情をしています。何があったんでしょうね?笑
「小面」と比較してみてください。同じ女性ですけど、「温和」と「憎悪」が見事に表現されていて、仮に「生成」が奥さんだったりすると、帰宅するの嫌ですよね。。。
このように各面にはそれぞれ、キャラクターがしっかり設定されていて、面によって登場する能楽の演目が違ってきます。
このNoh Maskシリーズは第一弾が好評だったので、その2か月後に第二弾を作成&販売しましたが、第二弾はほとんど売れていません。。。