ある日、突然その2
ご縁をいただきありがとうございます。
前回の続きです。
高校には行ってほしいなぁとは思っていて、密かにリサーチしたり、パンフレットを取り寄せたりしてた。
でも、時期ばかりを気にして、本人にそんな気持ちがなければ、また同じことの繰り返し。
小学校や中学校の長く苦い経験がムダになる。
涅槃像のように、ソファで横たわり続けているムスメ。
座っているのは、ご飯の時と、パソコンゲームしているときだけ。
目に入るとどうしても心配の方が先立って、ひとこと言いたくなってしまう。
1年前、「この子は大丈夫」と思ったのに、「心配」が私の心をかき乱す。
(つい口出しして何度も地雷を踏んだじゃん)
(待つしかないのはわかってる)
(でもいつ動き出すんだろう)
(このまま、卒業して、自宅警備員としての生活を続けるのかなぁ)
(せめてバイトくらいは行ってほしいけどなぁ)
そんな気持ちでいた私。
いろいろととりとめのないことを話すようになってきたムスメ。
夜中の2時すぎになることもしばしば。
そんななか。
その日は突然やってきた。
泊まりがけで県外へ出張する日の前日。
いろいろと支度してる私に。
ムスメ「高校へいきたいんだけど」
私(!!!)「進学したいんだね」
ムスメ「何も考えてないように見えたかもしれないけど、ちゃんと考えてるから」
私(ふむふむ)「そうか。高校に進学したいと思ったのはなぜ?」
ムスメ「これから先、就職とか考えたら、高校卒業の資格は必要かなと思って」
私(就職!)「そうか。いろいろ考えたんだね。どこの高校へ行きたいとか調べてみた?」
ムスメ「調べてない」
私(そこは調べてないんかい!)「そうか。まずは担任の先生に相談してみようか。いろいろと情報を持っているかもよ」
ムスメ「うん。よろしくお願いします」
学校に電話するタイミング。
移動や仕事の段取りを考え、私の頭の中はいろいろとグルグルまわる。
なぜ、よりによって、出張前日の今日なんだ!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また、ご縁がありますように。