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ついつい真剣に話をしてしまう・・・(備忘録17)
ご縁をいただきありがとうございます。
備忘録的に綴ります。
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父は、軽い認知症もあることはあるが。
電話での様子と実際に面会した様子に大きく差があることもあり、せん妄が起こっているんだなと感じる。
自分で「頭がおかしくなっているんだよ」とつぶやく父。
いろいろとわかっている間に、土地のこととかお金のこととか話しておきたいというけれど・・・。
入院するまで住んでいた家のことも、間取りのことも覚えていなかったり。
今いる場所は病院なのに、自宅にいると思っていることもしばしば・・・。
自宅の写真を見せたら、少し思い出したようで・・・。
ベッドとトイレの距離が遠くて、排泄が間に合わないことが多かったことを話し出した。
「ベッドの近くにポータブルトイレを置けばいいんじゃないか」と言い出した。
父の叔父がそうしていたことを思い出したのだろう。
明日にでも・・・みたいなことを言い出しそうだったので・・・、次の話をした。
・希望は理解したこと。
・その希望を叶えるためには、まず、もう少し機能回復をするための努力をしないと難しいこと。
・ポータブルトイレを用意するのにしても、自宅に一人でいる時間が長くなるから、訪問介護の手配もしなくてはならないこと。
・さあ、明日にでも、というわけにはいかないこと。
一通り話をしたら、父も、「病院の人からもそう言われた」と。
「でも、この病院のリハビリはいいかげんだ」とか言い始めた。
それなりの年齢なので、がんばらせるのもどうかとは思ったが、自分の希望があるなら、批判する前にやることをやりやがれと心の中で毒づく私。
思うように動けないとか、イライラがあるのだとは思うけど。
「いろいろと言いたいとは思うけど、リハビリは重要だよ。日々、衰えていくのだから。せめて現状維持に努めないと・・・ね。自宅に戻りたいのなら、機能回復を目標にしないと」と心の中とは反対にやさしく伝える。
「そうだな。まずは、やってみることだな」と父。
お、今日はちょっと前向き発言?
こうやって話をしていると、認知症を感じさせないことがあるので
私もつい真剣に話をしすぎてしまう。
でも、すぐ忘れるんだろうな・・・この話のことも。
覚えていたら、ラッキーくらいな気持ちでいないと、こちらのメンタルがヤラレル。
ふう。
大したことやってない私でも、すごく疲れる。
様々な立場で、介護に関わっていらっしゃる方には、本当に頭がさがります・・・。
どうか、御自分のことも大切に・・・。
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ここまで読んでいただきありがとうございます。
どなたかの参考となりますように。