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津田健次郎
私はもうかれこれ6年ほど、津田健次郎さんの魅力に心を奪われ続けている。深みのある低音ボイスに、渋く洗練された見た目。年を重ねるごとにますますカッコよくなっている気がする。私も、そんな風に歳を重ねられたらと思うし、もし自分が男だったら津田さんになりたい。そして何より、ふとした瞬間に見せる仕草が可愛らしい。完璧なカッコよさの中に時折垣間見える可愛らしさ――私は、そういうギャップにめっぽう弱い。
私が津田さんの沼に落ちたきっかけは、FGO(Fate/Grand Order)というゲームだった。もともとプレイしていたのだが、津田さんが演じるシグルドというキャラクターに出会い、その圧倒的なカッコよさに心を撃ち抜かれた。加えて、能登麻美子さん演じるブリュンヒルデとのシナリオ上でのやり取りがカプ厨なものですから素晴らしかった。ゲームの中のセリフ一つひとつに魂が込められていた。さらに、シグルドの元ネタとなった北欧神話の設定も魅力的で、強く誠実な騎士というキャラクターにすっかり夢中になった。
津田さんの演技は、ただ声がいいだけではない。表情の一つひとつ、息づかいの細部に至るまで計算されていて、その演技に触れるたびに圧倒的な存在感を感じる。本当にカッコよくて、どの作品でも唯一無二の輝きを放っている。また、マグダラなマリアという舞台では、美しい女装だ。
そんな津田さんは、決して順風満帆な道を歩んできたわけではない。下積み時代が長く、「自分はしつこい人間だ」と語ることがある。そして、「誰にでも敗者復活戦はある」という彼の言葉は、私の中でとても大切なものになった。夢や目標に向かって努力していると、うまくいかないこともたくさんある。それでも、敗者復活戦はきっとある。何度でも立ち上がればいいのだと、私の人生もどうなるかわからないけど、津田さんの言葉に背中を押される。
個人的に、津田さんに限らず「布教」はとても大切だと思っている。好きなものを語ることは、自分の情熱を誰かと共有することでもある。私は母に津田さんの魅力を熱心に語り続けた。初めは、母の印象は、おじさんねというとても失礼なものだった。しかし、言い続けた結果、今ではCMやテレビを見て「これは津田さんの声じゃない?」と言うまでになった。布教の成果を実感する瞬間は、なかなか楽しいものだ。
津田健次郎さんの魅力は、まだまだ語り尽くせない。でも、一つだけ確かなのは、これからも彼の演技に心を奪われ続けるだろうということだ。