私、グレました30話
「良かったね!!合格よ!!ホントによかった!!」
担任が涙を流しながら喜んでくれた。
私立のおバカ女子高校に合格したのだ。
(まなみと一緒に通える!!)
それだけが嬉しかった。
と、同時に高校の勉強なんてできる訳がないとこの時点から諦めモード。
「まなみ!!受かった〜!!!!」
「まじで?!超嬉しい!!やば!!」
2人で喜びあった。
「てかあいつらおるかね?」とまなみが言った。
私立の高校受験の時、私とまなみが歩いていたら後ろから3人組がつっかかってきた事があった。
「うるせぇブス。」と言うと黙ったものの、反対側の電車のホームから大声で
「まじうざーい!きも!!」と言ってきた奴ら。
「あーあのブス3人組よね?同じクラスにならんかったらいいね〜」なんて言った。
そして家に帰って合格した事をことみさんに伝えた。
喜んではくれなかった。
私立でお金がかかるから。
「本当にその高校行きたいん?」と言われた。
「まなみも受かったし一緒に通えるねって話したよ」
「呑気だね」
「は?」
「テニス部が強いらしいけどテニス部入るん?」
「いや部活はせん」
「じゃあ何のために...」と言いかけたとこで話しを終わらせた。
イライラするから。話しても意味ない。
ことみさんとの関係は悪化するばっかり。
「本当のお母さんだったら喜んでくれたんだろうね!!!とりあえずおめでとうとは言ってくれたんだろうな〜!!」
絶対に言ってはいけない事だと分かっていながら嫌味をぶつけた。
ことみさんはそれ以上言い返す事はなくなった。
つづく
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