管理者インタビュー 今を解決するのがベストじゃなくて「将来どうなってたいか」という視点を大切に。
こんにちは!BRIDGEのヨシコです。今日はスタッフ内でもファンが多い管理者長谷さんのインタビューです。尊敬できる人は?と社内で聞くと名前が上がってくる長谷さん。療育に対する考えがとっても素敵なので、ぜひ読んでみてください^^
現在のお仕事とこの業界に入ったきっかけ
入社は今年で3年くらいで、BRIDGE Director(統括)として、全てのBRIDGEを見ることになりました。
この業界は13年くらいになります。子どもの活動を支援するNPOの事務局に4年勤め、その後児童デイ(現在の放課後等デイ)で働いていました。
子どもたちは、感情の表現がストレートなので、すっごい笑顔で笑ってくれるんです。それが子どもらしく可愛いなと思ったのがきっかけで気づいたら13年。当時は障害児通所支援事業というものがなく、療育というより子どもたちが安心して過ごせる場所といった位置づけでした。
この仕事は、エネルギーを吸い取られることもあるけど。その分与えられているなと感じます。関わった分、すごく幸せになれるんです。
BRIDGEを選んだ理由
児童発達支援管理責任者の資格を取ることはできたんですが、小さな事業所だったので、この仕事がどういうものが当時はわかりませんでした。
相談支援専門員として子どもたちの将来を真剣に考える機会をもらったんですが、明確に仕事が区枠されてるわけでもなかったので、学習会にいったんです。そこの人が紹介してくれたのがBRIDGEでした。(転職するつもりはなかったので、働くことになるとはびっくり!笑)
でもここでは自分の足りてないところを補ってくれたりするかなと感じました。いつも本当はもっとやれたことがあったんじゃないかなとか、私にもっと知識があったら違う支援ができたのでは…と思うことが多かったので、BRIDGEならプラスになるような支援方法が学べると思い、入社を決めました。
子どもたちと関わる上で大切にしていること
今を解決するのがベストじゃなくて、「子どもたちが将来どうなってたいか。」という視点を大切にしています。
子どもはあっという間に大人になります。
そして大人になってからの時間の方が長いんです。
私はそこの視点がとても大切だと考えています。
彼女・彼らには気持ちがあるので、その行動はその場しのぎかもしれない。
本当の感情をなしにして、何かをするというのは違うと思うんです。
時間がかかっても、本心で納得する必要があると思います。
言われたことをやるのは、簡単。
納得してないのに、すぐにやれても意味がありません。
子どもたちの人生は子どもたちのものなのです。私たちや親御さんが子どもたちの人生を生きることはできないのですから。
だから、子どもたちにはしっかり考えさせてあげて欲しいと思っています。
焦ったいかもしれないけど、考えて決めさせてあげてほしいと思います。
この仕事をやっててよかったと思ったこと
前の事業所の時にボランティアでお料理教室をやっていたんです。
ごはんが炊けるだけでもいい。家族から「ありがとう」って言わたり、家庭の中に自分の役割があるのってとても大事なことだと思うんです。
障がいのない子と同じように、友達とご飯を食べて帰ることがあってもいいと思い、みんなで料理して食べて帰る日もありました。
1ヶ月に1度の場を「”おれ、今日は夜ご飯食べて帰るからさ”って言って行くんです!」とお母様から聞いたとき、本当にうれしいと思ったし、そういう経験をもっとできるようにしたいと思いました。
支援した子どもたちが、キャンパスライフを楽しまれているのを見るのもすごく嬉しいです。電車に乗って好きに外出したり、障がいのない人たち同じような楽しみ方のある生活ができてたら嬉しいなと思います。
少しずつチャレンジしてくれる親御さんたちを見ると嬉しいですし、そういったチャレンジのサポートをしていきたいと思っています。
私、障がいがあったら酒飲んじゃいけない、って誰が決めたの?って思うんですよ。できないことをできるようにさせるだけって違うと思ってて。
できないことだけ頑張らせるんじゃなくて、好きなこと得意なことをもっとやれたらいいと思うんです。
親御さんの中には「これができない」「あれができない」という方もいらっしゃるけど、学校の授業は学校のうちだけ。大人になったら文字はPCが打ってくれるし、漢字が分からなくても困らないですよね?
誰だって苦手なこともあるし、そうした凸凹を埋め合いながら、生きていける社会になったらいいなと思います。
子どもたちと接する上で大切にしていること
伝えるのは苦手だけど、子どもたちの頭の中にはたくさん言葉があって、
これで合ってた?と、いつも問いかけながら支援してきました。
「相手を知る」ということはとても大切で、「この子はすぐ怒る」ではなく、怒ってしまう背景を知ることが大切。相手を理解せずしてコミュニケーションは成り立たないですから。これは私たち大人も同じだと思います。
相手のことを理解するのがコミュニケーションの始まりではないでしょうか。
子どもたちには、人を嫌いにならないで欲しい、諦めないで欲しいんです。
子どもたちに人を好きであって欲しいと思いながら、コミュニケーションを大切にしています。
親御さんと向き合うときに気にかけていること
親御さんのやってることを否定しないこと。
たくさん習い事させる親御さんもいらっしゃいますが、一生懸命考えてやっていることなので、否定はしません。しっかり話を聞いた上で、週末はちょっとゆっくりしてあげるといいんじゃないかなとか、まずは学校に慣れることかな、そこからだって大丈夫だよと伝えるようにしています。
でも知識があるからって、あくまで私たちの話は参考にしてくださいというスタンスです。子どもたちのことを一番に考えているのは親御さんですから。
あとは電話はもちろん、手紙をよく書くようにしています。手紙って残るので、後から見返したり、辛くなった時に1人じゃないってことを思い出してもらえるように。
これからどんなことにチャレンジしていきたいですか
最終的には相談支援専門員をやりたいと思っています。
将来的にどうなりたいか、どんなサポートがあれば実現していくのかを一緒に考えていきたいです。
子どもたちには、人生楽しい!と思える環境にしてあげたいなと思います。
編集後記
長谷さんありがとうございました!言葉に深みがあって、私たちの普段の生活の中にも響く言葉がたくさんあり、本当に頷くばかりのインタビューでした。私が親御さんだったら長谷さんに相談したいなと思ってしまいました^^
長谷さんとお話してみたい方、BRIDGEで働いてみたいという方はお気軽にご連絡ください!
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