ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」 *20/8/18
鑑賞記録:
ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」1話
漫画も読んでないし、あんまりドラマの1話だけで感想を書くのは好きではないけど…
これは書かずにはいられないな!と思ってしまいました。
いやこれ、「自分の話だ」って深く頷いてしまったから。
眞島さん演じるおじさんが可愛いものを愛でて、それを女子がカワイイって支持する話かと思いきや、完全に「隠れオタク」の話なんですね。
あらすじ:
渋く、紳士的で、容姿端麗。
仕事もデキる課長・小路三貴(43)には秘密があった……
それは、「カワイイものが好きすぎる!!」こと。
世を忍びパグ太郎を愛でるイケオジ の葛藤を描く、新感覚おじカワコメディ!
ツトムの大人気コミックス「おじさんはカワイイものがお好き。」をドラマ化!
正直、「オジカワコメディ」とか宣伝されていて、あまり期待していませんでした。漫画も見てみたいなと思いつつ、いつ行ってもコミックレンタルはすでにされていて。
おっさんずラブで人気の出た眞島さんを使って、同じ層の視聴率を取るんだろうな〜と思いつつ、予告編で悶絶しながらベッドに飛び込む眞島さんをみて「1話だけでも…見よう」と早速企画意図通りにホイホイされました。。
見てみて、これは「隠れオタク」の話だ、と思いました。
劇中、着ぐるみのパグ太郎(全5話のドラマのためにしては質が高い…)が時々出てきて、それは小路さんの心理風景でしかないのですが、着ぐるみパグ太郎がこちらを見つめるなか、目の前で裏切れない…という演出にとても共感してしまいました。
私も同じように、頭の中に好きな漫画とか小説を浮かべながら、「別に好きじゃないよ」と言ったり、「それって何ですか?」と知らないふりをしてみたことがあります。
過去、元彼にオタクということがばれて問い詰められ泣かれ、「嫌いになるようにする」と言った時とか、表裏にずっと作品のことがあったし、それは、あの小路さんのようにパグ太郎に見つめ返されているような、気まずさがあったなぁ…と。とても的確な演出です。。
前職、サブカルやオタク向けコンテンツも扱う仕事で、転職時に今度こそオタクだってことをバラして働けるのかなと期待しましたが、女性の先輩社員同士で「BLだけは生理的に受け付けないのよねー」「ちょっと読んでる人の気持ちを聞いてみたい」と話しているのを聞いてしまい、人知れず傷ついたっけな…ってことも思い出しました。
ピックアップはされてないけど、小路さんも、女性社員に「パグ太郎は小路さんのイメージとは違うでしょ」とあっさり言い切られていて、あとから思い出した時に、家とかで傷ついただろうな…と異常に共感してしまいます(笑)
とはいえ、現代の若い子で、こんなに隠れオタクをしている人はいるだろうか???とも思うのですが。(周りは結構みんなオープンにしている人が多い)
でも、職場でも、街でも、甥っ子にも、必死にオリジナルキャラの"パグ太郎”が好きなことを隠しつつも、小路さんは自分のルールと、オタクであることのプライドをしっかり持っていて。
"パグ太郎”推しの名に恥じないイケオジであろうと日々ストイックに邁進するのが、とても素敵でした。
また、「可愛いもの」だけじゃなく、「アイドル」「ネイルなどのファッション」など、ささやかな楽しみを持って、仕事へのモチベーションにして生きることが肯定されていて、現代の女子たちの味方だなぁと思いました。
登場するイケメン4人も、それぞれに隠していることがあるようで、これからはその交流が描かれるということなので、楽しみです。
私は隠れオタクと言いつつも、社会人になってからは職場とは違うところで幸いにも分かち合える友達が数人と理解のある家人がいるので、感謝しなくてはなぁとも思うのです。オタク同士の会話はとっても楽しいので、そういう時間が語られる今後の展開だと嬉しいなぁ〜!と思っています。
しかし、WEBサイトのグッズページが、既にたくさんあってびっくりしている…。グッズ売り上げで予算確保する気満々だなぁ。
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