しなやかなタイムマネジメント①~時間管理は前提理解が9割~
こんにちは、株式会社dandan CEOの三浦豪です。
今回の記事からいよいよ、弊社が実践する次世代の「しなやかなタイムマネジメント」に関して、その具体的な内容に迫っていきたいと思います。
今回は、前回の記事で概観をご紹介した「しなやかなタイムマネジメント」の5つの要素のうちの1つ目「前提となる姿勢や考え方」について解説をします。
ぜひ最後まで読んでいただき、意識や行動を変えるきっかけにしていただければ幸いです。
今回の記事では「しなやかなタイムマネジメント」の中の 「①前提となる考え方」についてお話します。
「ヒト」の意識・行動を変容させる
皆様の職場では「時間の使い方を見直し生産性を向上させる」ことを目的として、これまでどのような取組みをしてきたでしょうか? また、現在はどのようなことに取り組んでいますでしょうか?
現在、多くの企業様が「働き方改革」と題し、就業規則の見直しや勤怠システムの導入など、生産性向上に向けて環境・制度の整備に取り組まれています。
近年、声高に叫ばれる「DX」もこの流れに拍車を掛けており、実際にツールの導入により、残業時間の改善など一定の成果を上げている企業様の事例を見ることも多いです。
上記のような生産性向上の取組みは、うまく活用することで即効性のある効果を生みますが、もちろん競合企業も似たような施策に取り組んでおり、長期的な競合優位性には繋がりづらいのではないかと考えています。
仮に、巷で言われる「働き方改革」「生産性の向上」を一過性のブームとせずに、中長期で持続的な成果を生み出すことを目的としているのであれば、社員一人ひとりが時間の使い方に対して高い意識をもつための「意識と行動の変容」が必要不可欠となります。
こうした課題意識から、弊社では「時間管理への意識と行動の変容」をテーマとした伴走支援や研修サービスを提供しております。
次回以降の記事でも、より具体的な支援の内容についてご説明していきます。
「しなやかなタイムマネジメント」に必要な3つの構え
ここからは実際に「しなやかなタイムマネジメント」を実践するにあたり重要な構えについてお話していけたらなと思います。主に3点あるので、順に解説していきます。
①急な変化を期待しない
時間の使い方は人間の深層心理や過去の習慣に影響を受けているという事実を認識し、変えるのに大きな労力を要するということを理解する必要があります。
ですので、すぐに大きな変化を起こすことを期待してはいけません。数ヶ月〜数年かけて少しずつ変容が起こるという性質をしっかりと理解した上で改善に取り組む必要があります。
少しずつの改善であったとしても、長期的に視点に立つと大きな効果があります。
「1.01倍の法則」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
1%の改善を1年間続けることで、
1.01の365乗
つまり理論上にはで1年後には37.8倍の成果を生み出せるようになります。
あくまで理想的な話ではありますが、「継続は力なり」とはまさにこのこと。
個人の資質や習慣に関わるものを変えようとするときは、長い目で見て考えることが重要です。
②ヒトそれぞれ自分に合った形を模索する
ことタイムマネジメントに関しては、万人に対して効果のあるアプローチは存在しません。
ひとりひとりが自身の気質や癖、過去の経験に裏付けられた異なる価値観をもっているためです。
一律の研修やシステム導入だけでは十分な効果を得ることは難しいです。皆さんも一度は
「研修を受けて内容には満足だったものの、行動は変わらずしばらくしたらまた元通りになってしまう。」
という経験があるのではないでしょうか?
自分を理解しながら、徐々に効果的な方法を思考錯誤していく必要があります。
③目標思考で戦略的に考える
ビジネスパーソンの中には多くのタスクを詰め込み、忙しいこと自体に満足をしてしまう方がいらっしゃいます。
心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
しかし、本来重要なのは「目標を達成するためにどう時間を使うべきか?」を考えることです。
「しなやかなタイムマネジメント」には、自己実現、イキイキとした人生の追求が根底にあり、そのために目的志向で戦略的に時間の使い方を考えていくことを1つの軸として定めています。
より良い時間管理を実践するには、凝り固まった価値観を捨て、長期間にわたって試行錯誤しながら進めていくことが重要です。
今後の記事では、ここで言う「試行錯誤」について、具体的な事例なども交えながら説明していきます。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、タイムマネジメントを改善する上で肝となる考え方を理解することができたと思います。
来週はからはより実践的なタイムマネジメント改善サイクルのお話になります。「しなやかなタイムマネジメント」2つ目のフロー「現状理解」についてです。お楽しみに!
今日のまとめ
生産性向上を持続させるためには、環境・制度の整備と、「ヒト」の時間管理への高い意識と行動レベルの両輪が必要
タイムマネジメントを改善する上で重要なのは「急な変化を期待しない」「ヒトそれぞれ自分に合った形を模索する」「目標思考で戦略的に考える」の3点
株式会社dandanでは、「自分らしさを受け入れ、だんだん自己変容する社会」の創造に向けて、共に活動したり、学び合ったりする方々を募集しております。
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