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我が子を見失ってしまい、ヒヤリとした話

ある日のこと。
帰宅した長男が玄関に入るなり
「おーい!次男ー!(怒)」と叫びました。
え?次男まだ帰ってきてないよ?外でしょ?と聞くと、
「だって外におらんもん!あいつ黙ってどっか行ったんよ!(怒)」
どうやら下校中にお友達とケンカになりみんなと離れたそう。
私も慌てて手を止め外へ。
「次男ー!」「次男どこー!」と叫ぶも返事がなく、背筋がヒヤッとしました。
そして段々と不安感に苛まれます。
大きくなったとはいってもまだ1年生だし、まさか事故?怪我?それとも可愛すぎるから連れ去り……!?
どうしようどうしよう、とりあえず探しに行かねば!
と考えていると、
ひょっこり次男が出てきました。
どうやら1人で隠れて泣いてたみたい。 
ち、力抜けた……。
「次男〜!心配したやん!泣きよったんか、はよ帰っておいで」と出迎えました。
元気でいてくれてよかったです。

こどもが視界から消えると、今でもヒヤリとします。
春からはもう4年生男児と2年生男児なので、過保護すぎるのもダメだとは思い、家の近所での外遊びには行かせています。
が、心の底では心配してしまう。
小さい頃は心配ばかりでした。特に1歳〜2歳の怪獣の頃、大怪我をさせまいと、無事に育てようと、常に気を張っていたな。

大人がどんなに気をつけていたとしても、一瞬の隙に消え去ってしまうのがこども。
我が家でも何度か迷子騒動がありました。
USJ旅行に向けて気を引き締めるべく、ここに書き記します。



迷子になるのは、発達凸凹した次男ではなく、いつも長男でした。
親の私達も、「長男はしっかりしてるし大丈夫でしょ」という気持ちがどこかにあったのかもしれません。
しっかりしててもまだ子どもでしょ!と当時の自分達に突っ込んでやりたい。


長男が1〜2歳の頃です。
当時は私のお腹に次男がいて、抱っこも出来ず、自由な1歳児を追いかけるのが厳しかった時期です。
あの頃、長男は自分で歩けるのが楽しくて、手も繋いでくれず、ベビーカーなんて絶対に乗ってくれなかった。
こっちは心配で心配で、長男を見つつ声をかけつつ、全身全霊のフルパワーで見守っていました

いつも通っているドラッグストアでお買い物中、私が商品棚の前で悩んでいる間に、長男がいきなり走り出しました。
角を曲がる際に、チラッとこちらを見て、いたずらっこのように笑ったのを覚えています。
「あ、これはやばい」
そう思いすぐに追いかけました。
しかし私が商品棚の角に着いたときには、長男の姿はこつぜんと消え去っていたのです。
…あれ?棚を挟んで反対側にいるのかな?
それとも何本か先の商品棚に行ったかな?
そう思い、普通のトーンで「長男ー、どこー?」と言いながら店内を右往左往。

「あれー?」「おーい」「長男〜!」

おかしい。

長男がどこにもいない。

しかも返事もない。
誘拐?じゃないよね?
じゃあどこへ?
まさか車?ひょっとして駐車場!?

最悪の事態を想像してしまい、大慌てで店内出口へ向かいます。
緊急事態です。通路の端っこにカートを置いて、レジ横を通り店外へ。
泣いてるかな、きっと泣いてるよな、もっと早く駐車場に行けばよかった!!

……あれ?

思わずレジを二度見しました。
レジになにかいる。

レジの向こう側に、大人とこどもが立ってます。

そう、長男がレジのお姉さんの横に立っていました。
「長男〜!!!」
涙と笑いがいっしょに出てきましたね。
「スミマセンスミマセン!!アリガトゴザマシタ!!スミマセンスミマセン!!」と謝り倒す私。
おそらく、1人で歩く長男を見て、レジのお姉さんが声を掛けてくれたんだと思います。
本当にどうなるかと思った。
よかったです。今思い出しても涙が出そうになります。
今もそのドラッグストアにはお世話になっています。あのときのお姉さん、どうもありがとう。


目を離すなんてありえない!
迷子だなんて母親失格!
などと、厳しいお声も世の中にはあるようです。
確かに迷子は親の責任ですが、親のせいではない。
原因は1つじゃないし、防げようもないアクシデントもあるのが現実です。

一時期は私も迷子紐を本気で検討したことも。
結局うちは使わずじまいでしたが、でも必要なら絶対に使った方がいい。
GPS等の見守りグッズもあるけど、物理的に繋がっている方が絶対にいい。
こどもは予想外な動きをするし、好奇心にかられ、道路にいきなり飛び出したり、道をそれたりすることもあるから。

目を離さなくても、放置なんかしてなくても、一瞬の隙をついて彼らは迷子になるのです……
彼らには
「だいじょうぶ!僕は迷子にならないよ✩」
「だいじょうぶ!お母さんが着いて来てるから✩」
という絶対的な自信があるのです……

それからは迷子予防として、いくつかの対策をしています。
①目立つように派手な色の服を着せる
②私自身も、子どもたちから見つけられやすいように派手な色の物を身に着ける
③その日の服をパッと思い出せるよう、お出かけ前に写真を撮る。
④兄弟で服をお揃いまたは色違いにする
⑤そして小学生になった今では、GPSを入れたボディバッグを持たせたりも。
でもGPSも完璧ではないです。ショッピングモールなど、屋内で違う階に行かれたりしたらおしまい。なのでこちらはおまけ程度に。

ですが迷子対策をした上でも迷子になるかもしれません。
万が一迷子になったら、というお話も言い聞かせています。
お店の人に「迷子になりました」って言いに行こう。
レジが一番奥にあることもあるから、頑張ってお店の人を探すんだよ。
あとは自分の名前と、町名と、親の名前だけははっきり言えるように何度も練習しました。

でももうすっかり大きくなりました。
「少年は手を離せ、目を離すな」とは言え、目も少しずつ離すようになりますね…。
母子でのお出かけ時のトイレ問題も、非常に悩ましいです。
いつも私が男子トイレの前に立ち、大声で声掛けしながら行かせています。
いろんな事件のニュースを見ては、心臓がキュッとなります。
本当に怖いです。
こどもたちの成長は喜ばしいことなんですけどね。
でも手が離れていくのが正直怖い。

こどもを信じて、進むしかないですね。


ちなみに5歳の頃にも長男が迷子になったことがあります。

『長男、休日のショッピングモールで迷子』

タイトルだけでぞっとしますね!いつかまたこちらも書き連ねます。




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