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20241111 夕景

15:00すぎ、昨日のお客さまが、本当に今日も来てくださった。ご予定もあるだろうし、昨日来てくださったので今日はいらっしゃらなくても仕方がないと思っていたので、嬉しかった。聞けば今日は奥千本の高城山に紅葉を見に行かれたという。たしかあそこは、吉野山で唯一東の空が拝める場所だ。朝に行けば美しい紅葉が見られるかもしれない。
そして今日も、峙(sowa)でゆったりと時間を過ごしてくださった。お気に入りの本が何冊か見つかったから、山を下りてから求められるとのこと。吉野へは毎年春と秋にいらっしゃるそうで、てっきり近畿圏にお住まいかと思ったら、千葉からお越しとお伺いして驚いた。今夜まで吉野に泊まられているそうで、明日は峙はお休みなのを悔やまれていた。
このあと、上市に夕焼けを見に行かれると聞き、吉野川の夕景は美しいと、和歌山にお住まいの大先輩Hさんから伺っていたことを思い出した。でも詳しい場所は聞いていない。ポイントが見つかるかどうか賭けになること、帰りの電車を降りれば30分ほど帰宅が遅くなることもあり、まだ行ったことがなかった。けれど、このタイミングを逃せばこれから日照時間が減っていくので、また来年になってしまうと思い、「わたしも行けたらいくので、お会いしたらよろしくお願いします」と言って見送った。昼間は曇っていたので、ちょうど帰る時間に晴れてきて幸運だった。
帰り、上市で降りて、吉野川の方へ歩く。普段は川に向かって左側に用事があることが多いので左に曲がるけれど、チラッと右側のほうに開けた景色が見えた。川沿いの道路は歩道がほぼなくて、走る車に怯えつつ川のそばへ行くと、ススキが美しく群集していた。少し歩くとビューポイントもあった。先ほどのお客さまはいらっしゃらない。残念な気持ちで駅にもどった。でもきっと、どこかでこの夕焼けを見ていらっしゃるのだろう。短い秋の、思い出となった。

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