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三山 優
2024年9月18日 20:57
あなたと月が見たかった月の綺麗な日はあなたと一緒に見ようと思うのだけどいつもおしゃべりに夢中になって翌朝になって思い出すあなたと月が見たかったふと、あなたがソフトクリームを食べたいと言って二人で夜のマクドナルドへバイクを降りたら月が大きくまんまるで「綺麗やね」二人で見たやっと見れたのにもうすぐはなれて暮らすんだね願いが叶ってひとつの終わりを告げる食べたかった月見
2024年9月18日 18:48
だれかのしあわせをもっともっと喜べるひとになりたいだれかのしあわせをこころから喜べないときそこにはじぶんというものさしだけがあってつまらないものさしだけがあってじぶんに返ってくるから人にやさしくするというようなあさましさがあってじぶんにはいっさい利益のないむしろじぶんがすこし不幸になってもだれかのしあわせをどこまでも喜べるようにもっともっと喜べるようにじぶん
2024年9月7日 07:06
ひとりでは生きていけないとおもったけれどひとりで生きてきたからあなたを大切にできたきっとあなたもひとりで生きてきたのねいつでもあなたをおもうひといきついたわたしを待ちかねたように連絡がくるときもう少ししたら電話するとかもう寝たかなとか連絡がなくてあなたがきっと汗を流しているときも落ち込んでいるときもわたしの知らないところでひとり生きていることひとり
2024年8月29日 20:53
通り過ぎた過去の思い出の密度はいつも通り過ぎてから大きくなるわたしが愛したあなたあなたが愛したわたしふたりの距離が限りなく近かったそんなことが涙がでるほどいとおしい失ってはいけないとしっていたけれどわかってはいなかったのだ永遠に続くならそれでよかったけれどふたりがどれだけ近くにいても重力で塞がれた出口からはどこへもいけない気がして永遠とはあなただと思っ
2024年8月29日 09:19
静かになりたくて本を読む静かでありたくて書くけれどそれを出すことで水面に波紋がひろがるよくもわるくも本当に静かでいたければ書いても出さないことだひとりでただ書きつづけることだ人に読まれるということは関わるということだ話すということだ話さないことはできないだろうけれど話すときは言葉少なに小さくとりとめのないことを語っていたい2024.08.29
2024年8月28日 22:29
かみさまの光はすべてのひとにふりそそぐけれど幸運はうつわがなければこぼれ落ちていくどんよくにすこしでもつかみとろうとするひとほどすこしの不運を堪えられずわたしは与えられた幸運さえ一歩さがっておずおずと受け取りそこねるそんなひとにかみさまが住んでいる気がしてなにかいいことがあっても喜びすぎない過剰にもとめない喜びのうらにあるせかいの哀しみに自覚的であるこ
2024年8月28日 20:08
揉まれていないひとの言葉は信用しないそこには「我が」という気持ちが多分に含まれていて「あなたが」という自分の背を少し低くしてそれでいて誇らしく立つようなそんな視点が見当たらないなぜ、そうなったのか耳を澄ますこともなくはじめは誰だって遠慮する思いやりがあるようなそぶりを見せる人もいるだろうよく知らないのに一方的に距離を縮めてくるひともいる人を批判することで偉くなっ
2024年8月28日 14:22
そのままでなんと美しいことだろう変わらないことの中に変わることがあってわたしたちはどんなに変わろうとしても変わらないのだ着飾らない肩肘を張らないそんな言葉がどんなに有名な人の名言よりもどんなに権威のある人の演説よりもどんなに売れる本の一節よりも光っているその光をもとめてわたしは生まれてきた言葉は売れると輝きをうしなうわたしだけの言葉はあなただけの言葉はあえか
2024年8月28日 12:35
たまごサンドが食べたいサラダを添えてコーヒーと一緒に芝生の上にシートを敷いてそう思って外に出たのだけれどコンクリートが照り返す熱射に息をするのにも苦しい花は枯れるそう思っても咲く花があり木は風を呼ぶ台風が来るそんな日にあなたとピクニックをしたいけれどあなたはいないきのうわたしが寝ているあいだにそっと帰っていった2024.08.28
2024年8月26日 21:05
小さな国で生まれたなぜ小さいのかと思ってた小さな人から生まれたなぜ小さいのかと思ってたわたしも小さく生きているこの国を出なければ大きな世界を見て大きなこころでもってわたしの視野を大きくしてそれではじめて考えることができるのだ小さな国の小さな視野で考えていてはますます近眼になってしまうから知らない世界がある知らない
2024年8月26日 11:44
本棚にならんだ背表紙をたどるとともだちがいるあの青い大地や見たことのないとおい異国にかれらもいてわたしはかれらを知っているそのことが勇気になるなにかわからないとうめいなうみにみまもられている向こうはわたしを知らないそれがいいのだ「関係」はときにきゅうくつだ生きているもしくは生きていたそれだけでむすばれるそれだけでいまを生きていけるわたしはわたしでかれらは
2024年8月25日 09:50
あなたの子を生みたいわたしの古びた「はじめて」ではなくわたしから生まれた「はじめて」をしりたいこの世界があなたにやさしいかと母として願いたい平和が死なないのは子と母のおかげ子の母になりあなたの母となり風や海や星をふくむ世界の小さな母になりたいわたしが生んだといってよくやったとあなたがいうあなたが泣いてよろこんで赤ちゃんが、はじめてわらうその「はじめて」をしりたい
2024年8月24日 15:17
あの日見た景色ふたたび降り立ったけれどあの日たしかに見たのにげんじつに見たのにまるで夢のよういま、目の前のげんじつとちがうあの日わたしはべつの夢の中にいたのかもしれないあの日わたしははじめての土地ではたらいた愛されていたいまうけている愛もいつかべつの夢で見るのかしら2024.08.24
2024年8月21日 11:58
わたしの原点はひとりで書くこと読み手がいないときわたしはいちばん満足している対話ものやことをなくしていくこと自然とそうなっていくこと騒々しいのは性に合わないひとりで歩きこころで感謝しみくびられて嫌われてたいそうなものではなくそれがわたし2024.08.21