見る眼を養う
私たちの日常は、文明の発展によって得たものに取り囲まれている。それは、日常を便利に快適にしてくれている。
家電もスマートフォンも、テレビもインターネットも食料も、文明のおかげで便利に手軽に美味しく手に入れることができる。そして、もちろん情報も。
インターネットもすでに生活の一部になっている。インターネットが今ほど普及していなかった時も日常生活はこなしていたのだけど、今はインターネットから得る情報がない生活は想像できない。
ただ、いつも怖いと思うのは、その情報が本当に正しいのかどうかということ。それは単純にフェイクかどうかということではなく、情報の中身の重さだ。
例えば下記のページ。運動強度とエネルギー消費量について。きっとこれは正しいし、推奨されて参考にするべき内容だと思う。
でも。私は疑問に思ってしまう。私は社交ダンスのインストラクターなので、社交ダンスの部分に引っかかるものを感じたのだけど、表2:運動の例の3.0メッツの中に社交ダンス(ワルツ、サンバ、タンゴ)とある。(また同列にボーリング、バレーボール、太極拳・・・とあり、これも?マークだけど置いといて)
まず、社交ダンスとは言っても本人の踊る力量によって運動量は全く変わってしまう。種目も、ここではワルツ、サンバ、タンゴとあるけど、これもステップによって運動量が変わってくるし、曲のスピードなどによっても変わってくる。
初心者だったり、高齢の方でゆったり踊る方と、慣れてきて早いスピードで複雑なステップを踊る方の運動量は全く違うだろう。
一見正しい情報だけど、よく考えたら疑問がある。参考にしたページについては、悪口を言いたかったわけではなくて、正しいし良い情報なんだけど、もしかしたら他に描き方があったかもしれないというだけ。もしかしたら私の読み取り方が意地悪なだけかもしれない?
でも、文明の発展のおかげで便利で快適な生活が送れているからこそ、本当に良いものだったり正しい情報だったりを見る目は養わないといけないよね。情報やモノに振り回されてしまうのではなく、主体的に選び取っていくスタイルが目指すところなのかもしれない、と思う。