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ハッスルはこんなダンス

ハッスル (Hustle) はストリート系ペアダンス

ハッスルは、リンディホップやジルバ、ジャイブといったスウィングダンス由来のペアダンスです。
昔はディスコミュージックやクラブミュージックで踊られていましたが、いまは4拍子の曲ならわりとなんでも踊れるダンスになっています。

どんな曲でも踊れるのが NewStyleHustle (NSH) と言われたりもしますが、サルサの動きを取り入れたりしたものがNewStyleHustleと言われたりもするので、そのへんの名称はわりと曖昧だと感じています。
ひとまず、「現代のハッスル (Hustle) はたいていの4拍子の曲で踊れる」くらいの認識でよいかと思います。

ハッスルは動きとしてはリンディホップなどのスウィングダンスとだいたいいっしょですが、踊っているメインの層は、ヒップホップ、ハウス、ロック、ジャズダンス、ブレイクダンスなどのストリートダンス出身の方々です。

ハッスルはペアダンスの新たな層を開拓するダンス

ペアダンスというと、日本で主なものは社交ダンスとアルゼンチンタンゴとサルサです。
これらを雑なイメージで分類すると、以下のようになります:

  • 社交ダンス:競技とウェディング

  • アルゼンチンタンゴ:タンゴの世界観に浸りたい系

  • サルサ:南米のノリノリ&セクシー系

これらのダンスには、ストリートダンスを普段から踊っている方がうまく溶け込めないところがありました。
そんな方々にマッチするペアダンスがハッスルになります。

ハッスルで踊れるのはJ-POPなどの日本の一般大衆に馴染み深い曲

MISIA、SPEEDなどにはじまり多くのJ-POPの音楽は、社交ダンス、アルゼンチンタンゴ、サルサなどのいずれでも踊りにくいものとなっています。
しかし、ハッスルにはまさにそういった音楽が踊りやすいので、多くの日本のダンサーにとって親しみやすく、入りやすいペアダンスとなっています。

王子様・お姫様願望が薄い人やセクシー系が苦手な方がハッスルに入りやすい

社交ダンスというと基本的なイメージは、王子様・お姫様です (ラテンダンスもありますが)。Tシャツなどの普段着でカジュアルに踊りたい方々にとっては、その世界はちょっと近づきがたいかもしれません。

サルサ・バチャータなどは南米の、密着して踊るセクシー寄りのダンスですが、そういうのが得意でない方々もいます。

ハッスルは、二人の距離が密着というほど近くもなく、普段着でカジュアルに踊れるペアダンスです。カップルでなく友達同士、同性同士でも踊りやすいダンスですので、いまの多様性時代にはとくに入りやすいペアダンスかもしれません。

ハッスルは今後、多様な属性の人や、ダンス自体がはじめての人たちを取り込むことが課題

「ハッスルはストリートダンス出身の方が多い」と書きましたが、ハッスルのダンサーには、ストリートダンス経験のない方や、ダンス自体したことがない方が全体から見ると少ないです。
レッスン自体はダンス初心者でも全く問題なく入っていけますし、ストリートダンス経験がなくても問題ありません。
「ストリートダンサーってイケイケで怖そう」というイメージがもしかしたらあるかもしれませんが、ハッスルにいる方々はみんな、どこにでもいる普通の人です。そして親切でやさしい方々です。
どのペアダンスでもそうですが、ペアダンスで長くやっていけるのは、親切でやさしい方にだんだん絞られていく気がしています (こだわりが強すぎる方向に行く人もなかにはいますが)。
大丈夫。怖くありませんよ。

ハッスルをきっかけとしてペアダンス界がさらに盛り上がってほしい

ハッスルは、ペアダンス人口を大幅に増やす起爆剤になる可能性があります。
社交ダンス、アルゼンチンタンゴなどは業界同士のつながりが薄いですが、ハッスルからペアダンスに入った人がほかのペアダンスにも興味をもってもらえるよう、ペアダンス界のつながりを作って全体として盛り上がっていってほしいですね。

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