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ダンスバトルにおける瞑想の有効性(3)

こんには「踊ろう四十肩」です。

今日は、「瞑想を続ける先に色々な効果がある」という話をさせて頂きます。

瞑想をすると様々な効果を得る事ができるという話は、
色々な方が詳しく話をされていますので、
私からは、ダンスバトル限定で、効果をお伝えできればと思います。


(1) 緊張から解き放たれる

まずは、これです。
というか、とにかくこれが一番大事です。

これはダンスバトル初心者には避けて通れない「頭真っ白問題」に対して、
瞑想が有効であるとお伝えさせて頂いた通りです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://note.com/dance_40shoulder/n/n32e8e0ae9aaa

深く呼吸をする事で、頭の中を空っぽの「無」の状態にします。
そうすることで、音楽を聞く事ができるようになるというのが
ダンスバトルにおける瞑想の最大の効果になります。

今日はこの部分をさらに深堀り、
「無」の状態から踊り出すまでの流れを解説していきたいと思います。

①「無」の状態になる

②音楽を感じる

音楽を「聞く」ではなく、「感じる」という表現が正しいと思っています。
耳で「曲」を追うのではなく、心と身体が「音」に反応するという感覚だと思ってください。

ここで大事なのは、この時はまだ身体を動かさない事です。
しっかりと、音楽を感じられるまで動かないでください。

とにかく、ひたすら「音楽を感じる」だけに集中します。

スピーカーからの音圧を感じる。
「嬉しい」「かっこいい」「宇宙っぽい」など、
湧き上がって来る感情を、感じる。
という事なんですけど、伝わりますかね?
 
ここでは、音楽を「聞く」ではなくて、「感じる」
正しい表現だと理解してください。

③呼吸を合わせる

音楽を感じる事が出来たら、呼吸をあわせます。

これはビートと同じタイミングで、
「ふぅっ」「ふぅっ」「ふぅっ」と合わせるという意味ではなく、
ビートは無視して、自分が心地いいなと思う感じのまま、
大きく吐いて、吸ってを繰り返すという意味です。
音ハメなんてものは意識しなくていいです。
音楽を感じて深呼吸するって表現が近いかも知れないです。

特にハウスダンスの場合、
初心者ほど、曲のカウント通りにステップを踏みがちです。
(早どりの方が多いかもしれないくらいですよね)

カウント通りではなく、
音を無視するくらいゆとりがあった方が
ハウスダンスの見栄えは良いなと個人的には思っています。
 
そういうゆとりをもって曲を聞くという意味で、
音楽を感じながら、気持ちよく深呼吸を楽しんでください。

「曲をしっかり聞いて、呼吸のタイミングを合わせる」ではなくて、
早く起きた休日の朝にリビングで美味しいコーヒーを淹れて、
ゆっくりとchillな音楽を聞きながら、はぁ~と息を吐くような
そんな感じです。


かえって分かりづらかったかも知れませんが、
とにかく、音楽を感じながら、気持ちよく深呼吸を楽しんでください。

④ゆっくりと身体を動かす

ゆっくりと動き出す時は、まずは身体の一部分のみを動かしてください。
「首だけ」「右手首だけ」「胸だけ」とかです。
部位は、音楽を感じて、一番反応しやすいところから、
スタートするのが大事です。

身体の一部を徐々に曲に合わせていきます。
ここでは、音楽ではなく、曲に合わせていく感じです。
カウントを刻んでもいいですし、メロディに合わせてもいいです。

誰が見てもわかりやすい様に
曲とのシンクロ感を意識します。

これをやりつつ、さきほどと同様に音楽を感じて呼吸をします。

呼吸と身体の動きがずれていいです。
他の人には、ずれて見えるようでも、
自分の中で気持ちよく感じられる状態を目指します。

この状態まできたら、後は徐々に身体全体に影響範囲を広げて、
普段のダンスする感じに突入していきます。

という様な事を経ることによって、
緊張から解き放たれ、音楽の中にどっぷり浸かっている感覚になります。

一連の流れを説明させて頂きましたが、
とてもゆっくりな時間を過ごしている事が分かると思います。

サークルで、上手な人ほど落ち着いてじっくり曲を聞いてる事が
多いと思うので、
みなさんも、サークルの出番がくるまでの準備という観点で
観察してみると面白いかもしれません。

(2) 動きの創造性が高まる

瞑想をする事で、内なる自分の集中力を高める事が出来ますので、
そこから更に思考を加速させます。

瞑想を通して、
私はカオスダンスという新たなジャンルを生み出しました。
正式名称は、「カオスの定理におけるフラクタル構造のダンス再現法」というものになります。

ふざけている様に思うかもしれませんが、
色々な文献を参考に本気で考えたものになります。

ダンスバトルで勝敗を分ける要素である「オリジナリティ」や「創造性」を初心者がすぐに出来る手法として編み出したのがカオスダンスになります。

カオスダンスの説明は、すごく長くなってしまうので、
また別の機会にしっかりとお伝えさせて頂きます。

動きの創造性の高め方について簡単に紹介します。

瞑想の中で、ボディスキャンというものがあります。
おすすめの動画があるので、
こちらで実際にやってみるとよくわかると思います。
https://youtu.be/AOVApD4zlB8?si=nArorsE3NbGtWIsy

簡単に言うと、
瞑想状態で、身体の一部分ずつに意識を移動させていくというものです。

さきほどお伝えした、
「音楽を感じて、呼吸を合わせて、身体をゆっくりと動かす」の中で、
身体をゆっくりと動かす際に、
身体の一部分だけを動かすという事と伝えましたが、
まさしく、これがボディスキャンの応用になります。

これを応用して、
意識する部位を移動させていく事で
動きの創造性を高めるという方法です。


例えば、ハウス初心者が陥りがちな
「ルーズレッグついついやりすぎちゃうあるある」
パドブレ ⇒ ルーズレッグ ⇒ ターン ⇒ パドブレ ⇒ 
ちょっとだけシャッフル ⇒ ルーズレッグ ⇒ ルーズレッグ

こんな状態を回避するために、ボディスキャンを応用します。

右手を意識して、ルーズレッグ ⇒ 左手に意識を変えてルーズレッグ ⇒ 両手を意識してルーズレッグ ⇒ 
足に意識がいった感を出して大きくルーズレッグ

みたいな感じです。

中途半端にステップを切り替えるのではなく、
意識するポイントをずらし、ルーズレッグだけでやりきってしまった方が
創造性が高いような見栄えになります。

偉そうに言ってますが、
練習で「〇〇しばり」というのがあると思うのですが、
単純に言うとそれです。

「〇〇しばり」は、ルーズレッグだけで、1曲踊るという練習方法です。

上手な人はリズムを変えるとか、音の取り方をかえるとかやりますが、
初歩的なのものとして、ステップとは違う部位を意識して、
動きをつけるという簡易的な手法です。

〇〇しばりの時に、
身体のどこかに1点集中して、その部位を変えていくことで、
簡単に創造性があるような見せ方が出来ますので、
試してください。

あくまでも初心者向けの話なので、
ダンスの創造性をこんな浅く考えるなという
意見があるかもしれないですが、そこは甘い目で頂ければと思います。

(3) 周りの人と話せるようになる

ここでは、ダンスではなくコミュニケーションについてお伝えします。

ダンスバトルに参加する意味としては、挑戦するという事が大きいですが、
情報取集という意味でも大きいと思っています。

良いダンスをした人には、バトルの後に声をかけてあげると
100%喜んでくれるのでは、私は必ず声をかけるようにしています。

声をかけた後に、
そのリアクションで、どんな人なのかがよくわかります。

これまで印象的なリアクションをとってくれた方の
エピソードを紹介します。


踊ろう四十肩による
「めちゃくちゃカッコよかったです!」と声をかけたの後に
印象的だったリアクションランキング

沖縄にいるとダンサーに会える機会が少ないので、私とっては貴重な経験からご紹介

3位 SHUHOさん

バトルが終わった後、興奮冷めやらぬって感じで、
ものすごく集中してて靴ひもほどいている状況でした。
非常に声をかけずらいなと思いましたが、勇気を出して声をかけたら、
信じられないくらいのスピードでテンションを切り替えて、
「ありがとうー」という満面の笑みと柔らかい物腰で応えてくれました。

その後、「後半息が続かなくて・・・」と余裕で勝ってにも関わらず、
自分のダンスの反省をその場に口にしていて、
探求心がえげつないないなと思いました。

会話の最後に、「お互い頑張りましょう」と言いながら、
さっと手を差し出してくれて握手をさせて頂きました。

一連の流れが「スターの所作」というか素敵でした。

かっこいいという表現ではなく、
「素敵」って表現がぴったりな方でした。

テンションの切り替え方が、バトルのダンスのキレそのままで、
その後の偉ぶらず謙虚な姿勢というか、探求している感じや、
どんなに人にもリスペクトを持って接する感じや、
10秒にも満たない時間の中で、
とにかく「素敵」すぎて、心奪われてしまいました。

2位 CGEOさん

帽子を深くかぶっていて、目元はわかりませんでしたが、
口角だけをくいとあげて、サムアップしてくれました。
渋すぎです!

・口角をあげる
・サムアップをする
この2つ動きだけでしたが、これが完璧なダンスでした。

この2つの動作で、
ダンスに対しての姿勢や、普段の人間性、相手に対してのリスペクトなど、
あらゆる事を表現している感じが凄まじかったです。

よくダンスは感情表現が大事だと言いますが、
それの究極の形がこれと言っても過言ではないくらいの経験でした。

1位 TAKUYAさん(VIBEPAK/DYM MESSENGERS)

自分の中で、驚愕のリアクションでした。

声をかけた後、何のリアクションもしてくれないのかと思いきや、
その場で、踊り始めてくれました。

その踊りも「披露してますよ」的な感じではなく、
ただ、流れている音楽に合わせて動いてます的な、
あまりにも自然な感じ。
自然という表現よりも、もっと透明感の高い感じで、
さら~と踊ってくれて、時が止まりました。

あまりの出来事に会話なんて出来ず
「ありがとうございました」と拝むように言うのが精一杯でした。

この経験は、
ダンスって本当に格好いいなと思わせてもらいましたし、、
自分の目指すダンスはこうであるべきだと教えてもらいました。


紹介させてもらったの方たちのエピソードは、
全て自分にとっては宝物のような経験です。


ハウスダンサーがSHUHOさんだけという
ランキングになってしまいましたが、
瞑想を実践していくと、声をかけるの事も無心でできるようになります。

というか、良いもの良いと伝えるだけなので、、
瞑想しなくてもできるような気がしますが、
私は瞑想を通して、余計な事を考える事がなくなったので、
出来るようになりましたという事だと思ってください。

紹介した内容は、思い出深い出来事を紹介した形ですが、
どちらかというと、同じサークルの人と
「どんなレッスンを受けてますか?」とか
「ダンス歴はどれくらいですか?」とか、
「さっきのステップめっちゃカッコよかったですね。」
などの世間話をする事が多いです。

ダンスに対しての考えて方は人それぞれなので、
こうした会話を楽しむのは、とても面白いです。

ダンスバトルに参加した際は、黙々と踊りだけに集中するより、
会話を楽しむのも大事かなと思ったりしています。

ダンスバトルでやたら陽気に話しかけてくるおじさんがいたら、
恐らく私だと思いますので、
その時は、気持ち悪がらずに会話を楽しんで頂けると幸いです。

ダンスバトルにおける瞑想の有効性を長々と語ってきましたが、
次回は、最終回として、瞑想を通して、
ダンスに対する取り組み方の変化という話をさせて頂きます。

雷が怖いので、タスキがけしてもらったタミー


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