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軽度知的障害を持つ人の恋

ウチの妻は軽度ジャニオタ。

特に年齢近い嵐を筆頭に嵐世代のジャニーズが好き。

そんなわけでその世代のジャニーズが出るドラマはとりあえず一話はチェックします。

そこで面白かったドラマを僕に紹介してくれて
そこから僕が参加するのが我が家のスタイル。つまり僕がみるドラマは妻オーディションを勝ち残った強者たち笑

しかし今回はオーディションを勝ち抜かず
なんとなく興味があったので一緒に一話目を観てみた。それがコチラ


①ドラマの話

予備知識なし。風間くんが出てるってことで観始めた。妻も僕も風間くんの演技が好き。観てみるとヒロインは小野花梨ちゃん。これまた我が家での演技が好きリストの人ではないか。

そして肝心のストーリーは…

ただの歳の差ラブストーリーかなと思って観ていたが、徐々に気づくヒロインの違和感。

もしかして…

ビンゴ。

軽度知的障害&自閉症

作中のちょっとしたところに匂わせる演出が散りばめられている。心理や障害者支援をかじっていたり、当事者ならばわかりやすいだろうけど、全く縁のない人が予備知識なしでみると、どのタイミングで気づくんだろうか。

役者の演技も相まって丁寧に描かれているように感じた。

過度に泣かせにいかない感じが良かった。

なぜ良かったと感じたのか。
それはこれって結構ある話だって知ってるから。

僕は仕事でこの作品のヒロインと同じような境遇の人たちの支援に携わったことがある。自閉症は持ってなかったが、軽度知的障害を持っていた。以下の話は作中の話や虚偽も少し織り交ぜて書いていく。

②軽度知的障害を持つ人の辛さ

軽度知的障害を持ってるその子は
周りが思っている以上に生きづらいと感じることが多々あった。

「中度や重度知的障害よりマシでしょ」

って思う人もいるかもしれない。

実際生きづらさの尺度なんて
人それぞれだからそうなのかもしれない。

でも少なくとも僕には
僕が関わっている中度や重度知的障害を持ってる人たちよりもその子の方が生きづらそうに見えていた。

時に天真爛漫
時に性に無頓着
時に悲劇の主人公

幼児のように母に甘えることもあれば
突如家を飛び出し風俗店で働くこともあり
SNSで知り合った名も知らない異性と会い遠方まで会いに行き同棲を始めることもある。

そのほとんどが周りには認められないことだけど、彼女は彼女なりに認めてもらえる誰かが欲しかったのかもしれない。しかし、認められたと感じても何かひとつの些細な出来事でその感覚が振り出しに戻るようにも見えた。

認められない辛さ

僕は支援者としてその子を認めつつも
その子の行為を認めることはできない。

しかしそれはその子にとっては
自分自身を否定されていることと同義だったろう。

そしてもうひとつの辛さは

自分で自分が理解できない

知的障害のあるなしに関わらず
自分で自分を理解していない人は多いだろう。
僕も理解できてないから理解しようと日々学んでいる。

しかし、その程度が違うように感じる。
それはやはり考える力、純粋な知的能力によるものが大きいと感じる。

自分が理解できず自分に悔しがる
自分が理解できず自分を責める
自分が理解できず涙を流す

それでも自分が理解出来ず
自暴自棄にも見えるような行為に走る。

③幸せに生きる道

そんな彼ら彼女らがどうしたら幸せに生きることができるだろうって考える。

きっと答えはひとつじゃない。
もしかすると周りから見ると不幸そうに見えても、当の本人は幸せってこともあるだろうし、その逆で周りから見ると幸せそうに見えても、当の本人は不幸ってこともあるだろう。

それはわかっているけど、
幸せに生きることの出来る道をいくつも準備しておきたい。その人人、その時時に合った幸せの道が提案できるようになりたい。

最後に、どんな展開になるのかどんな終わりになるのか全く知らないドラマだけど、軽度知的障害や自閉症を取り扱ってくれた「初恋、ざらり」に感謝。この放送が世間にどう影響するかはわからないけど、こういった題材を取り扱うこと事態が日本社会の一歩前進だと思ってます。

おわり。

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