日本とも関わりのあったミヒャエル・エンデ。眠れない夜に読みたい絵本。「ゆめくい小人」
こんばんわ、まにまにです。
さて、記念すべき1冊目は絶対これ!と思っていた絵本です。
ゆめくい小人
偕成社
作 ミヒャエル=エンデ
絵 アンネゲルト=フックスフーバー
訳 さとうまりこ
【Amazonより】
恐ろしい夢になやむ姫を救おうと、王様は旅に出て、荒野でふしぎな小人に出会います。色鮮やかでファンタスティックな物語絵本。
こちら、あまりにも有名な、あのミヒャエル・エンデ氏の作品!
知らなかった…!
もしかしたらご存じの方が多いのかもしれません。
私はこの記事を書くにあたり本棚から取り出して、初めて知りました!
エンデ氏は絵本にも携わっていたんですね。
Wikipediaを確認しましたが、この本を入れて13冊の絵本が刊行されているようです。そうだったんだ~。
ちなみに、母も知らなかったようでおどろいていました。
まず1冊目にこれにしよう!と思ったのは、単純に記憶に残っていたからです。もうそのことが証明しているかもしれません。そうこの絵本、なんとも魅力的な世界観で、引き込まれずにいられないのです。
さすがエンデ氏というべきか…
挿絵は当時ちょっと怖かった笑 重要登場人物である小人が、かなり独特のビジュアルをしていて、幼い私は最初、直視できず…でもだんだん好きになったのを覚えています。
表紙に小人は描かれていないので、気になった方はぜひ実物を手に取り、
めくってみていただきたいです。
ちなみに
作者のミヒャエル・エンデ氏ですが、日本とはかなり関わりが深かったのです。幼少期から小泉八雲を愛読し、禅や歌舞伎などにも興味があったそう。最初の奥様を亡くされた4年後、この本の訳者でもある佐藤真理子氏と再婚されています。
長野の黒姫童話館(地名に由るとはいえ、なんて素敵な名前…)にはエンデ氏みずからが寄贈した2000点以上の作品資料が展示されており、世界で唯一の常設展示なんだとか。
有名な児童小説の一つ、「モモ」には禅の思想を反映した箇所があり、日本文化がエンデ氏の作品の世界観に大きく影響しているといえそうです。
ちなみにこの絵本は1978年、「モモ」出版から5年後の作品です。
なんだか眠れない夜、こわい夢を見そうな夜、
そんなとき、「ゆめくい小人」を開いてみるといいかも。
読んでくださってありがとうございました!