TikZ 実用例(9)~増減表のあれ~
増減表の書き方
TeX で増減表を書くとき、自分はこんな感じにしてます。
\begin{center}
\begin{tabular}{|c||ccccc|}
\hline
$x$ & $\cdots$ & $-1$ & $\cdots$ & $3$ & $\cdots$ \\
\hline
$f'(x)$ & $+$ & $0$ & $-$ & $0$ & $+$ \\
\hline
$f(x)$ & $\nearrow$ & & $\searrow$ & & $\nearrow$ \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}
これをコンパイルすると
となります。
数学Ⅱなら、これで困らないんですよ。
凹凸付きの矢印
でも、数学Ⅲは困るんですよ。なぜなら
凹凸付きの矢印がない!
(自分が知らないだけなら、ごめんなさい。)
というわけで、作ってみました。
増加・下に凸の矢印は
\begin{tikzpicture}[scale=0.3,baseline=0.3]
\draw[->,>=stealth] (0,0) to[bend right=45] (1,1);
\end{tikzpicture}
これをプリアンブルで新しいコマンド \ner として登録しておきます。
\newcommand{\ner}{
\begin{tikzpicture}[scale=0.3,baseline=0.3]
\draw[->,>=stealth] (0,0) to[bend right=45] (1,1);
\end{tikzpicture}
}
ちなみに、右上向きの矢印はもともと \nearrow (north east ってことでしょうね)なので、そこに「右(right)に膨らむ」ってことを付け加えて名付けてみました。
で、例えば
\begin{center}
\begin{tabular}{|c||ccc|}
\hline
$x$ & $0$ & $\cdots$ & $1$ \\
\hline
$f'(x)$ & & $+$ & \\
\hline
$f''(x)$ & & $+$ & \\
\hline
$f(x)$ & & \ner & \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}
とすると
となります。
(文字サイズとかによっては多少のズレがあると思います。)
同様に作ってみた
同様に
\newcommand{\nel}{
\begin{tikzpicture}[scale=0.3,baseline=0.3]
\draw[->,>=stealth] (0,0) to[bend left=45] (1.2,1);
\end{tikzpicture}
}
\newcommand{\sel}{
\begin{tikzpicture}[scale=0.3,baseline=0.3]
\draw[->,>=stealth] (0,1) to[bend left=45] (1,0);
\end{tikzpicture}
}
\newcommand{\ser}{
\begin{tikzpicture}[scale=0.3,baseline=0.3]
\draw[->,>=stealth] (0,1) to[bend right=45] (1.2,0);
\end{tikzpicture}
}
と作っておけば、例えば
\begin{center}
\begin{tabular}{|c||ccccccc|}
\hline
$x$ & $\cdots$ & $0$ & $\cdots$ & $1$ & $\cdots$ & $e$ & $\cdots$ \\
\hline
$f'(x)$ & $+$ & & $+$ & $0$ & $-$ & & $-$ \\
\hline
$f''(x)$ & $+$ & $0$ & $-$ & & $-$ & $0$ & $+$ \\
\hline
$f(x)$ & \ner & & \nel & & \sel & & \ser \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}
となります♪
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