見出し画像

高齢化の未来 ~ ESSの授業から学ぶ

ISAKでは、IB (国際バカロレア)という教育カリキュラムが提供されている。IBでは、生徒は言語、社会、理科、数学、芸術(optional)の6科目履修する。

この記事では、僕が理科の科目の一つとして取っている ESS(環境システムと社会)の先日の授業が興味深かったので、それについて書いていく。

About the Topic 
現在 ESSで、"Human System and Resource Use"というトピックを扱っている。簡単に言えば人間社会の構造と、資源の使い方について学んでいる。

先日の授業では、人工の構造 : 人口の増加と少子高齢化がこれからどのように変化していくのか、そしてそれらに対応するためにはどのような解決策が必要なのかについて学んだ。

日本の現状 : (厚生労働省 2022)
「合計出生率 は 1.26 で、前年の 1.30 より低下している。 死亡数は 156 万 8961 人で、前年の 143 万 9856 人より 12 万 9105 人増加し、死亡率(人口千 対)は 12.9 で、前年の 11.7 より上昇している。」
つまり、[↓出生率、↑死亡率]

日本の深刻さは、以下の人口ピラミッドを見た方が明確かもしれない。

じゃぁどう解決するか?
僕は正直少子高齢化については、問題としては意識していたが、どのように解決できるかは考えたことがなかった。
「子供を産む人に補助金出す以外に何かできる?」くらいにしか思っていなかった。

そして、その日のESSの授業で "The true costs of aging" という動画を視聴した。The Economistが少子高齢化について制作した動画だ。
動画は、先進国の高齢化が着実に進んでいるという現状と、その課題がどのように解決されようとしてるかに焦点を当てている。

僕がこの動画で出てきた "buurtzorg"という会社のサービスがとっても面白かった。彼らは高齢化によって起きうる人材不足を解決しようとしている。"buurtzorg"は、在宅ケアの組織だ。

創業背景 : 
「オランダでは1人の利用者さんに対して、多くのケア事業者が入れ替わり立ち替わりするような細切れの看護や介護が提供されていました。それは利用者さんにとって本当に幸せなのか――そこで、「看護師がケアマネジメントも含めて、看護と介護を包括的に提供していこう」という考えのもと、立ち上げられました。」(https://knowledge.nurse-senka.jp/226904)

"buurtzorg"は、課金式のケアサービスではなく、患者さんとのコミュニケーションを重視し、身体的にも精神的にもサポートしていくサービスだ。結果的に従来のサービスや、高齢者施設に入れるなど、の高齢化への対処の半分以上のコストで運営をできているらしい。(オランダでは「在宅ケア」の約60%を占めている。)

これがGame Changer的な会社なのか、と動画を見ていて思った。既存の仕組みを違う視点から観察し、解決策を練る。

10年間看護師を務めていたJos de Blokが、なぜ起業という行動を起こすべく至ったのかもおもしろそう。

また、授業ってこうやって実際社会で起きていることにつなげるととても面白いなぁと感じた。自分でももっとリサーチして好奇心を加速させようと思う。


いいなと思ったら応援しよう!