能動的間接継承 #未来のためにできること
環境問題や国家間での争いなど、未来のために「変えなきゃいけないこと」は、なんの専門家でもないのでハッキリとは言えません。
ですが、「変えてはいけないこと」「忘れてはいけないこと」は、私でもわかります。
例えば、戦争や災害の記憶。
私は平成生まれですので、戦争は体験していませんし、大きな自然災害も直撃したことはありません。
それでも、経験した人の話を聞き、次の世代に受け継いでいくことはできます。
しかしそれは、必ず「能動的」でなければいけません。
修学旅行で行った資料館、遺跡など、「やらされた」体験では身に付きませんし、面白くありません。(もちろん一部の人は意欲的に学んだと思いますが、おそらく少数派でしょう)
先ほど、経験した人から話を聞くと述べましたが、実際のところ、それは難しいです。2024年現在、太平洋戦争を経験した人はもう少ないですし、東日本大震災などを経験した人も、いずれはいなくなってしまいます。
そこでタイトルの「間接」に繋がる訳です。
資料館や本、経験した人のインタビュー、ドキュメンタリー映像など、あらゆる情報の保存ができるようになった今だからこそ、間接的に次世代への継承がしやすくなっています。
何も戦争や災害に限った話ではありません。
文化財や工芸品にも限りません。
今を生きる我々が楽しんでいる漫画・映画・音楽などの娯楽も、数百年後には立派な歴史的価値のあるものになります。
ですから、自分が好きな作品は大切に扱って欲しいんです。
ずっと長く愛してあげて欲しいし、自分なりの方法で伝えていって欲しいんです。
昨今、流行り廃りがものすごく速いように感じます。
インターネットの発達で、いわゆる「バズる」ものは増えましたが、代償として長く愛されるものが減ってしまったように感じます。
一度「バズる」と、ネットを中心に一気に拡散され、動画媒体などで嫌というほど擦られます。
しかしどうでしょうか、半年も経てばもうみんな忘れて、次のものに夢中。
「バズってるから」ではなく、素直に自分の心に従って好きなものを探し、時として作ってみて欲しいんです。
「受動的」は楽です。
みんなに乗っかるだけですから、疲れません。
必ずしもみんなが「直接」大きなことは成し遂げれません。
ですが、自分の興味に従って、誰かのものを応援したり、受け継ぐことはできます。
これが「能動的間接継承」です。
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