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今日の発見🔍 失行

うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありませんのであしからず。

失行

今日は右片麻痺の方との発見です。
この方は重度の失行のある方です。
失行とは「為をう」と書き、身体に麻痺とかはないのですが、字を書く、ご飯を食べる、歯磨きをするなど、といった日常の簡単な行為が行えなくなることをいいます。
病棟では、様々な行為が難しく、すべての行為に解除が必要な状況でした。
特に食事では手で食べようとしたり、お椀に口をつけて食べようとしていました。
そこで、行為が成立するように課題の中で関わっていきました。
最初は病棟でも困っていた食事から。
お箸を手渡しても持てないし操作に至らない。
なんとか操作が行えるよう模擬的に課題設定をして、徐々にお箸操作が成立するように悪戦苦闘すること数十分。
なんとか操作まで至りました!
しかし、翌日は操作に至らない・・・。
再度チャレンジして模擬的にお箸操作が成立しました。
先日は模擬的な操作で終わったので、今日はその後に実際の食事にチャレンジ!
しっかり、お箸で食べることができました!
問題の翌日・・・。
しっかりとお箸で食べれており、食事はお箸で自立しました!
ヨシ!

考えてみた

模擬的な操作の中で細かな課題設定をしたこと、その中でも知覚探索の課題設定を細かくしました。
重たいもの、小さいもの、長いもの、近くにある様々な物を使って提供。
その中で、行為は成立しましたが、実際場面では反映できず・・・。
模擬的な場面と実際場面がつながっていなかったのではと。
そこで、模擬的な場面から実際場面へと連続的に介入。
行為の中で、お箸操作と食事がマッチしたことで自立に至ったものと考えています。

あらためて勉強です📚

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