今日の発見🔍 浮腫
うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。
浮腫
今日は脳出血の方との発見です。
発症して間もなく、ICUにに入室され、人工呼吸器管理をされている方です。
発症直後からいろんなところに変化が生じてきます。
私は作業療法士なので手が気になります。
もちろん他の部位も気になりますが、ついつい手に目が向きます。
発症後、不動状態が続くと浮腫(むくみ)が出現してきます。
下肢は深部静脈血栓症(DVT)予防のために弾性ストッキングやフットポンプが導入されているため、比較的浮腫は少ないです(ある場合もあります)。
上肢・手はそのような措置がなされていないため、麻痺側・非麻痺側問わずに浮腫が出現します。
そのような浮腫ですが、比較的簡単に軽減することができます。
それは、上肢の挙上です。
上肢を挙げておくだけで浮腫は引いてきます。
考えてみた
浮腫は循環障害です。
急性期で人工呼吸器管理されているということは鎮静されており、筋活動は生じにくい状況になります。
そうすると、筋ポンプ作用による静脈還流は滞り、末梢に浮腫が生じるわけです。
そのため、麻痺側だけでなく、非麻痺側にも生じるんです。
筋ポンプ作用が生じていないのであれば、末梢から圧迫をすると静脈還流を促すことができます。
そこで、上肢の挙上も合わせて行うと、より静脈還流を促すことができるというわけです。
あらためて勉強です📚