考え方の尺度
父が、昨日コロナワクチンを打ったそうで。基礎疾患アリアリだから、いつ打てるかなと心配していた。今年退職したのだけれど、職域OBとして接種の声がかかったそうで。よかったよかった。
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ワクチンが世に出回り始めたころから、「誰から接種するのか」みたいな話が、メディアでもよく上がっていたように思う。(思う、というのは、一時期このニュースばかりで鬱々としてしまって、コロナ関係のニュースを見すぎないよう避けてた節が自分にあるから)
高齢の方、リスクのある方、医療従事者の方、等々。職域接種も始まって、少しずつ、接種されている方が増えつつある。
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私はいま、教育関係施設で勤務している。先日、勤務前の更衣室にてこんな話を耳にした。
「つい最近、銀行の担当さんと会ったんだけど。私より全然若いのに、もうワクチン打ったんだって。『まだ打ってないんですか?』なんて言われちゃったわ。私たちにはワクチン接種の声すらかかってないのにね。教育現場こそ優先して回してほしいわよね。」
その方の思いもわかる。と同時に、難しいな、とも思った。それぞれ立場も考え方も皆違うから、「どこをどう優先するか」の尺度も、それぞれ。「リスクのある高齢の方から」という声もあるし、「働く世代を優先して経済を止めない」って声もある。みんな同時に出来るのが理想だけど、あくまでも理想論で、現実は不可能だ。
それぞれがそれぞれの尺度で考えるのはとても大切。みんな同じ考え感じ方って、ロボットみたいで怖すぎる。それぞれが考えるからこそ、考え方の違いが生じたときに、じゃあどうする?って、今度は一緒に考える。このサイクルで人は生きている。
思うようにいかないこと、きっと何度もある。それでも、自分の尺度だけで物事をとらえないように、色々な視点をもつ意識を忘れないようにしたい。
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私自身はまだ接種していないし、勿論案内もまだ。自分より優先して受けたほうがよい方がまだまだ沢山いるから、気長に待とうと思う。
ただ、一つだけ。これからの夏本番、暑くて苦しいマスクをつけずにまた過ごせる日が、はやく来てほしい。そろそろ、熱中症になっちゃいそうで。
おしまい。