ラ・ジュテ 大塚明夫版
有名な静止画で作られた60年代SF映画の怪作を大塚明夫のナレーションで観ると、むしろ押井守などを知る21世紀の我々のアニメ的感性には馴染み深い作品なのだと改めて思った。
意外に思うかもだが、実写映画に比べてアニメは動きが少ない。
映画はカメラの中で偶然起こっている小さな動きも全て捉えるが、
アニメは小さな動きでも全て作業によって「動かしている」からで、
必然的に実写映画の方が動きの量は多い。
それゆえにアニメには独自のカット割や表現があると思う。
そして実写映画よりもアニメの方がセリフと声の影響が大きい。
よって、大塚明夫の声で語られる『ラ・ジュテ』は過去一しっくり来た。
初見はもちろん、昔観て退屈した人もこのハードボイルドなバージョンならグッと来ると思う。
『ラ・ジュテ』
[日本語ナレーション版]
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